2012年5月 1日 (火)

ID文字化け

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/10(月) 11:08:09.93 ID:葡キ飼負oイTァ0
チキン南蛮の方をとったらすぐに死にそうだな

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/10(月) 11:09:48.42 ID:8eG+D8in0
>>118
なんかお前ID文字化けしてね?俺だけ?

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/10(月) 11:12:34.81 ID:葡キ飼負oイTァ0
うおっ、マジだ・・・
こんな事あるんだな

お前にも感染させちゃえ ほーれっ☆


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/10(月) 11:18:25.12 ID:・ソ8eG+D8in0窶
ちょwwwwwやめwwwwwww


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/10(月) 11:21:13.55 ID:・ソ8eG+D8in0窶
……えっ?

2012年1月28日 (土)

裏S区

763 本当にあった怖い名無し sage 2007/03/14(水) 04:54:54 ID:Xss+iCNa0

長文です。

九州のある地域の話。
仮だがS区という地域の山を越えた地域の裏S区って呼ばれてる地域の話。
現在では裏とは言わずに「新S区」って呼ばれてるがじいちゃん、ばあちゃんは
今でも裏S区と呼んでる。まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
この場合の裏は部落の位置する場所を暗に表してる。
高校時代は部落差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。
(あくまで体験談&自分の主観の為部落差別、同和への差別の話ではありません)


今から何年か前に男の子(仮にA)が一人行方不明になった。(結局自殺してたのが見つかったけど)
俺はS区出身者。彼は裏S区出身者だけどS区の地域にある高校に通ってた。
まぁ、彼は友人だった。あくまで「だった」だ。
1年の頃は仲良かった。彼が一人の生徒をいじめるまでは。
いじめられたのは俺。周りはだれも止めない。止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。
必死にやめてと懇願しても殴る、蹴る。俺は急に始まったから最初はただの
喧嘩と思い殴りあったが、彼の体格と俺のでは全く強さが違う。
でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。理由を聞くも答えない。
薄っすらと笑ってたからもう兎に角怖かった。

764 本当にあった怖い名無し sage 2007/03/14(水) 04:57:13 ID:Xss+iCNa0
ある日いきなりAが学校に来なくなった。俺はかなりうれしかった。
でも、もうその状況では誰も俺に話かける奴はいなかった。初めての孤独を味わった。
多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。それからAが3週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した。
ここからは会話

先生「お前Aと仲良かっただろ?」
俺 「いえ・・。」
先生「う~ん・・・。お前Aをいじめてないか?」
俺 「はい??え?俺が??それともAが俺を???」
先生「いや、お前が。大丈夫誰にも言わんから言ってみろ。問題にもせんから」
俺 「いや、俺がですか???」

このときは本当に意味が分からなかった。先生の中では俺がいじめてることになってるし。
で、俺は本当のことを言うことにした。

俺 「本当は言いたくなかったけど、俺がいじめられてました・・。皆の前で殴る蹴るの暴力を
   受けてましたし・・・。」
先生「本当か??お前が??他の生徒も見てたか??」
俺 「見てましたよ。っていうか何で先生は俺がいじめてるって思ったんですか?
   誰かが言ったんですか?」
先生「いや・・・。いや、何でも無い。」


765 763 sage 2007/03/14(水) 05:01:28 ID:Xss+iCNa0
先生の態度がこの時点で明らかにおかしい。何故か動揺してる感じ。それから数分二人とも無言。
その数分後にいきなり先生が言い出した。

先生「Aがな、休んどるやろが?なしてか分からんけど、登校拒否みたいな感じでな家に電話しても
   親がでておらんって言うてきるんよ。」
俺 「・・・。」
先生「そんでな、昨日やっとAと連絡とれて、色々聞いたんよ。そしたらAが言ったのが
   お前が怖いって言うんよ。」
俺 「はい??俺が???」
先生「う~ん・・・。そうなんよ。お前が怖いって言って聞かんのよ。」
俺 「いやいや、俺が?逆ですけどね。俺はAが怖いし」
先生「ほうか、いや、分かった。もっかい聞くけどお前はいじめてないな?」
俺 「はい。」

って言うやりとりの後解放されて、自宅に帰った。

766 763 sage 2007/03/14(水) 05:02:42 ID:Xss+iCNa0
実際のイジメって多人数を1人でイジメルものだと思ってた。中学生の時にイジメを
見たことあったからそのときのイメージをイジメだと思ったし、よく聞くイジメも
大体が多人数が1人にお金をたかる、トイレで裸にする。こういうことをすることだと
思ってた。まさか、たった一人の人間がたった1人の人間をイジメルのに先生まで巻き込み
俺一人だけをのけ者にしようとしてるとは思わなかった。
生まれて初めて人に殺意を抱いた。ぶん殴るとかじゃなく、ぶっ殺したい。って本気で思った。

767 763 sage 2007/03/14(水) 05:04:32 ID:Xss+iCNa0
その次の日から俺は学校を休んだ。行く気にはなれんし、行っても一人だし。と思って。
ただ、この登校拒否中にありえないものを見てしまい、俺はちょっと頭がおかしくなりかけた。
起こったのは、「飛び降り自殺」
俺の住んでたマンションから人が飛び降りた。たまたまエレベーターホールでエレベーター待ちだった
俺の耳に「ギぃーーーーー」って言う奇怪な声と、その数秒後に「どーーーーん!」っていう
音。
そのどーんっと言う音は自転車置き場の屋根に落ちたらしいのだが、それを覗き見たときは本当に
吐き気と涙がボロボロ出た。これはただの恐怖心からなんだが、でもイジメにあっていた俺には
とてつもなく多きな傷だった。これは本当にトラウマになっていて今でもエレベーターに
乗れなくなった。会社とかにある建物の中にある奴はまだ何とか乗れるが、
マンションにあるような外の風景が見えるものには全く乗れなくなった。
なぜならこのときに絶対ありえないものを見たから

768 763 sage 2007/03/14(水) 05:06:04 ID:Xss+iCNa0
自転車置き場を見下ろしてた俺が前を向きなおした瞬間に螺旋階段が見えた。
そこに下に落ちてる人間と全く同じ服で髪型(これは微妙で下にあるモノとは異なってたようにも見える)
のニンゲンが立ってた。これは多分見てはダメだったんだと思う。螺旋階段を下に向かってゆっくり
降りていってたんだ。すごくゆっくり下を向いたまま歩いてた。下にあるものと瓜二つのニンゲンが。
ここでエレベーターが来たときの合図の「ピン」って音が鳴ったんでビク!ってなり後ろを振り向いた。
そこにも居た。と思う。多分いたんだろう。でも良く覚えてない。今考えれば居たのか?と思うけど
そのときは居たって思ってた。「ピン」の音に振り返った瞬間にどーんって再度聞こえたんだ。
でも、今度の音はエレベーターの中から。どーん、どーーん。どーーーん。どーーーーん。って
俺はもう、発狂状態になってそれから倒れたみたい。

直ぐに病院に連れて行かれた。見たもの、聞いたものを全て忘れるように医者から言われて薬も
処方されてそれから1週間は「うぅぅ」ってうめき声を上げてるしかなかった。
1週間過ぎぐらいにはだいぶ良くなっていたのだけど、本当は親や医者をだましてた。
よくなってなんか無かった。寧ろそのときからその「どーん」って音はずっと着いて廻ってた。

769 763 sage 2007/03/14(水) 05:08:35 ID:Xss+iCNa0
その後、学校に行こうと思いだしたころにAの存在を思い出した。俺がそもそもこんな事になったのも
Aのせいだ。あいつがあんなイジメをしなければこんな目にもあわなかった。アイツは俺をこんな目に
あわせる様な奴だから居なくなればいい。そうだ、この「どーん」って言う音に頼もう。
って本気で思ってた。俺は本当におかしくなってたんだと思う。本気でこの「音」の主に
お願いしてた。

次の日に学校に行った俺は昼休みの時に早退したいと先生に言った。先生も俺がどういう状況かを
知っていたからすぐにOKを出してくれた。Aはその日も休みだった。
その帰りがけに先日部落差別を無くそうという話を学校でしていた(講義で)、おじさんに出会った。
そのおじさんはAのおじさんに当たり何度か会って話したこともあった。だけどそのおじさんが俺を見た後からの様子や態度が
明らかにおかしい。最初見かけた時は普通に挨拶をしたのにその後俺を二度見のような感じで見て
いきなり、「あ~・・・。」とかいいだした。俺は「こいつもAに何か言われてんのか?」って感じで
被害妄想を爆発させて怪訝な態度のこのおじさんを無視して横切っろうとしてた。
そのときに急にそのおじさんがブツブツブツブツお経のようなものを唱え始めた。
俺はぎょっ?!っとして、そのおじさんを見返した。いきなり、あって「あ~」などと
わけのわからない態度を取り出し、それだけならまだしも俺にお経を唱えたのだ。

770 763 sage 2007/03/14(水) 05:11:06 ID:Xss+iCNa0
生まれて初めて自分から人をぶん殴った。言い訳がましいけど精神的におかしかったから殴る事の善悪は
全くなかった。ただ、苛々だけに身を任した感じ。いきなりでびっくりしたのかそのおじさんもうずくまって
「うぅ。。」って言ってたが無視して蹴りを入れてた。Aの親戚ってだけでも苛々してたのもあり、
「こら、お前らの家族は異常者のあつまりか?人を貶めるように生きてるのか??お前差別をどうの
こうの言ってたが自分がする分にはかまわんのか?あ~??何とか言えや。こら!お前らは差別される
べき場所の生まれやけ、頭がおかしいんか?」って感じで
ずっと蹴り続けてた。でも、ここで再度予想外のことが起きた。
以下会話。

771 763 sage 2007/03/14(水) 05:13:14 ID:Xss+iCNa0
おじさん「ははははははははは」
俺 「!?なんか気持ち悪い。いきなり笑い始めやがって!」
おじさん「あははははは。お前か、お前やったんか。はははは」
俺 「??まじ意味分からん、なんがおかしいんか?」(未だ蹴り続けてたけどこの時は大分蹴りは弱くなってる。)
おじさん「ははは、やっと会えたわ。はははそりゃAも****やなー。ははは」(何を言ってるのか意味不明。)
俺 「は???お前ら家族で俺をイジメようてしよったんか?」(この辺りで怖くなって蹴らなくなってた)
おじさん「おい、お前がどうしようが勝手やけど、○○←俺の名前 が痛がるぞ。アニキは許しても俺は見逃さんぞ」
俺 「は???マジでお前んとこはキチ○イの集団なんか?おい?」
おじさん「○○君、ちょっと黙っとき。おじさんが良いって言うまで黙っとき」
俺 「いや、意味わから・」「どーーーーーん」

いきなり耳元で音が鳴った。俺はビクってして振り返ったら目の前にのっぺりとした
細面の顔が血だらけのままピクピクしながら笑ってた。俺はまた、発狂した。
この顔の見え方がかなり異常で、通常ニンゲンの顔を見る場合に半分だけ見えるって
言うのはありえない。でもこの目の前の顔は、例えていうとテレビ画面の中にある顔
がカメラのせいで半分だけ途切れてて半分は見えてる状態。
その瞬間にAのおじさんに力いっぱい殴られて、意識を失った。

772 763 2007/03/14(水) 05:14:20 ID:Xss+iCNa0
起きた時に、俺は家の自分の部屋ではなくてリビングの隣の両親の寝室で寝かされてた。
時間を見たら20時。リビングからの明かりが漏れてて両親が誰かと話しをしてた。
俺が起き上がり、寝室のドアを開けてその人物を見たときにすぐに飛び掛った。
AのおじさんとAの叔母に当たる人がそこに座って両親と話てたから、それを見た瞬間に
もう、飛び掛ってた。直ぐに親父に抑えられてたけど俺は吼えてたと思う。
Aのおじさんは「ごめん、本当に悪かったね」を繰り返してたけど、どうしても許せなくて
親父の腕の中でもがいてた。母親がイキナリ俺の頬をひっぱたいて、「あんたも話しを聞きなさい!」
とか言い出してたけど、俺はもう、親にまで裏切られた感じがして家を飛び出そうとして
親父の手から抜け出し、自分の部屋に向かい上着とサイフをとった。が、上着を羽織ろうとした瞬間に
上着の腕の中に自分以外の手があった感触がして再度叫んだ。
両親とAのおじ、叔母が直ぐに来て、Aの叔母がブツブツ言いながらお経みたいなものを唱え始めだして
おじが俺の服を掴んで踏み始めた。親父は青ざめてそれを見てて、母親は一緒に手を合掌して俺を
見てた。この時は、マジで自分が狂人になったのかと思った。

数分後俺も落ち着いてきて、両親とAのおじ、おばと共にリビングへ向かった。
それまでの短い時間、Aのおじさんはずっと俺に謝ってた。
それからのリビングでの話しは今でも忘れられないしそこで再度起こったことも
忘れられない。以下会話(Aのおじさん=Bさん、Aのおばさん=Cさん とする)
774 763 sage 2007/03/14(水) 05:17:22 ID:Xss+iCNa0
Bさん「本当に、殴ってしまってごめんな。」
俺 「いや、いいです。こちらも苛々してましたのですみません。」
親父「ん?お前なんかしたんか?」
俺 「いや、俺がBさんを殴ってしまった。」
Bさん「あ、いや、それは俺が○君を見ていきなりお経とか唱えたから嫌な気がしたんやろ?
    ○君のせいじゃないわ。俺がいきなりすぎたんがいけんかったやから」
親父「申し訳ございません、それは聞いてなかったので」
俺 「え?なんの話をしよん?俺がBさんを殴ってBさんがいきなり」
  ここまで言って気絶前の事を思い出した。
俺 「あれ??俺気絶する前にナニカ見たわ・・・」
Bさん「うん、そやろな・。俺は○君みて直ぐに気づいてなぁ。何かおるって、それでお経を唱えたんよ」
母 「大丈夫なんですか?何かって何ですか?」
Cさん「えっとね、私らが住んどる地域がなんで裏S区って言われるか知っとる?」
親父「えっと、失礼かもしれませんが、差別的な意味ですよね?」
Bさん「それはそっちだけの認識やな、じいさん、ばあさんによう言われたやろ?裏Sには近寄るなて」
親父「言われましたね。でもそれは部落差別的なもんやと思ってましたけど、違うんですか?」
Bさん「いや、そうや。そうなんやけど、差別があるけ言うても今も言い続けよるんは裏Sの歴史が
    ちと異常なんや。」
親父「いや、私も妻も生まれはS区やからその辺は分かってますけど、部落とか集落系での差別って
   どっこも同じようなものでしょ?だから、異常っていうのはわかります。」
Bさん「はは。そうやろ?そういう風にとらわれてしまってるんやな。裏S区は部落やからって事でも
    他国のモンの集まりでもなく昔からこの地域に住んでたモンの集まりなんや。」
親父「はい。ただ、違いが私にはちょっと・・。」
母 「あれですか?あの鬼門がどうのとかって言う話ですか?」

775 763 sage 2007/03/14(水) 05:19:14 ID:Xss+iCNa0
Bさん「ん?鬼門の話か。まぁ、そんな感じなんやろうけど、裏Sにうちと同じ苗字が多いやろ?」
母「はい。多いですね、A君とことBさんの家は親戚やから当たり前やけど、それにしても多いですね、
  S区には全然いないのに裏S出身者では結構みかけますしね」
Bさん「あの辺は昔から霊の通り道って言われとんな。ナメ○○○(なんて言ったかは不明)とかそんなの聞いたことないですか?」
親父「いや、名前はしらないですけど、聞いたことはあります」
Bさん「まぁ、その地域はそういう地域でして、うちらの家系はほとんどが霊感があるっていわれてたんですね。
    それが原因で発狂する奴もおれば、いきなり何するかわからんって感じでいつの間にかそういう集落、
    部落になっていき差別されるようになったんですわ。
母 「でもそれやと裏S区はかなり広いからおかしくないですか?Bさんとこの家系だけで裏S区自体が
   そういう風にわかれるますかね?」
Bさん「うん、わかれるんやろうな。最初は3,4の家のもんが発狂し始めてて、でも、それが村中で始まって
    ってなってって最終的に4,50件も起きれば、その周辺全体がおかしいって思われるやろうし
    昭和の時代にそんなアホみたいな話を信心深く聞く人間が少なくなってきてるしな」
親父「それでも、それで部落になるんかなぁ。」
Cさん「まぁ、うちらの家系ではそう教わっとるんです。だから生まれてきた子らには霊が見えるってことを
    前提に接しとる。見えん子もおるやろうけど、霊は居るって教えとるんですよ」
俺 「いや、それと俺が体験しとるのとBさんの話と何が関係するんですか?」

776 763 sage 2007/03/14(水) 05:20:53 ID:Xss+iCNa0
Bさん「○君。最近Aの様子がおかしくなかった?いきなり学校休んでるのは置いといてそれ以外に
   なんかおかしいことなかった?」
俺 「最近っていうか、わからん。急に殴りかかってきたりしてたけど。」
Bさん「急にか、なんも言わんかったか?」
俺 「いや、急に。意味わからんし。あ!そういうことか。Aが急に異常になったってこと?
   霊が見え初めて発狂し始めたんっすか?」
Bさん「いや、Aはまともや。でも何をすればいいかわからんかったよ」
俺 「は?まともじゃないっすよ。あいついきなり殴り始めたし、しかも笑いながら。皆怖がって
   俺を助けようともせんかったし」
Bさん「○君、殴られたときに怪我するようなこと受けてないやろ?いや、殴る事自体は悪いことやから
   庇ってるんじゃなくてな。うちの家系での霊を見つけたときの対応は笑う事なんよ。やけん、異常者
   に見られることもあるけど、普通は無視してるんやけどな。」
母 「ってことは、○に霊がついてたって事ですか??」
Cさん「うん、今も憑いてる。それと○君ベランダに誰か見える?」
俺「はい??なんですか?ベランダですか?」

777 763 sage 2007/03/14(水) 05:21:36 ID:Xss+iCNa0
ここで俺は気絶するまえに見たモノとは別のものを見て発狂しそうになった。
Cさん「大丈夫。絶対にココには入れんから。」
親父「え?なにがですか?」
親父には見えてないし、もちろん母にも見えてない。
Bさん「あ、いえ。それでね○君にはちょっと憑いてるんや。」
俺 「あ、あれか。。。飛び降りの奴みてしまったからか。。」
Bさん「いや、ちがうよ。あれは多分たまたま。本当に偶然。でもその偶然がベランダの奴で
  それ以外についちゃだめな奴が憑いとる。」
俺「 え?」
Bさん「うん、それがついちゃだめなんよ。厳密に言うと霊とかじゃなく、うちの家系では××××
   って言うんよ。それを言葉には出しちゃだめですよ。すぐ移るから」(両親を見て)
母「××××」(なんて言ったか忘れた・・・、バラ??なんとかだったけど不明。)
俺「!?」母「これで私についたけん○は大丈夫でしょうか?」
Bさん「いや、そういうもんでもないけど、本当にそれは言わないでください」
母「息子が困るのは一番いやですから」
Bさん「多分、それをするともっと困ります」
俺「もう、やめていいよ。っていうかなんなん?俺が霊に呪われててAはそれみて俺をなぐってたん?
  でも、それはおかしいやろ。そんなんします?普通。っていうか、笑いながら殴ったらいいん?霊が
  追い払えるん?」(ちょっと困惑しててまくしたてた)
Cさん「ごめんね、そういう風にしか教えてなかったからやったんやろうね」
Bさん「お払いするときにはな、絶対に笑いながら相手を追い出すんよ。こっちは余裕だ、お前ごとき
  って感じで。んで憑かれてる者を叩くと憑いてるものが逃げ出すって感じなんよ。もちろんお経やったり
  お呪いやったりが必要なんやけど、あいつは見様見真似でやってしまったんやろうな」
俺「でも、あいつ蹴ったりもしたし」
Bさん「うん、それは行き過ぎやな。でも、Aが学校休んでる理由は○君が怖いって。まぁ、○君に憑いてる者が
   怖いってことなんやけどな。」


778 763 sage 2007/03/14(水) 05:23:20 ID:Xss+iCNa0
それから数分そういう話をした後にCさんが御祓いすつための道具を駐車場に取りにいって、Bさんが
俺を守る形で周りを見張ってた。その後準備が整い、御祓いが始まったけど、今まで見たどの御祓い方法
よりも異常だった。神社のような御祓いでもなくお寺のようにお経を唱えながら木魚を叩いてるわけでも
無い。ただただ笑いながらお経を読んでる感じ。そのお経もお経という感じではなくブツブツブツブツを
繰り返してて小声でただ話してるような感じだった。それから何度か手を叩かれたり、頭を払われたりした。
それが終了してBさんが、「もう大丈夫」と俺に言い
Cさんが「もう見えないでしょ?」っていうのでベランダを恐る恐るみてみたが何も無かった。

779 763 sage 2007/03/14(水) 05:24:56 ID:Xss+iCNa0
次の日から俺は普通通りに学校に行くようになった。(ただし、エレベーターは一人で乗ることが出来ない
ためいつも親と一緒に乗ってた・・・。)
ただし、この日Aに異常が起きたらしく、その日の夜に「Aが居ないんだけど○君の家に行ってないか」という連絡
がAの父親からあり、次の日からBさんやAの両親が捜索願いを出して探してたらしいが、家に家出をするといった感じの
手紙が置いてあり家出人の捜索のため警察が捜索をするということは無かったらしい。
Aの親が電話をしてきた理由は、その手紙に俺の名前が何個も書かれていたこと。が起因らしい。
俺は霊がのりうつってたからと言う理由があったからと言ってAを許してはなかったから
どうでもいいって思ってた。
Aが行方不明になって3日目の朝にどーーーん!っていう音が聞こえて起きた。
俺はもう、そんなことがないと思ってたから本当に汗がびしょびしょになり直ぐに親の部屋に逃げこんで
少したって夢での出来事だったことに気付いた(というかそういう風にした)
ただ、その日にAが飛び降り自殺をしており時間帯も朝方であったと聞いてその夜から怖くなってきて
一人で寝ることが出来なくなった。遺書が見つかって居る事から自殺で間違いないようで、遺書の中に
俺宛の部分があり
「ごめん、本当にわるかったね。多分俺らの家系は部落でちょっと頭がおかしい家系が多いんやと思う。
自分の家系のせいにしたくないけどお前を殴ったのは本当に悪かった。ごめん。」って書かれてた。

780 763 sage 2007/03/14(水) 05:25:49 ID:Xss+iCNa0
それからその次の夜にお通夜があり俺も両親とともに行ったのだが、俺はすごく嫌がってた。ただ親が
「一応供養だけはしとかな変なことあったら嫌やろ?」って言うので仕方なく行くことになった。
お通夜もかなり変わっており、通常のお通夜とちがい遺影など無くその代わりに紙にAの名前が書いており
それを御棺の側面にびっしり貼り付けていて、近づくのも嫌になるような不気味さを漂わせてた。
Bさん曰く「写真を置くと写真の顔が変形するんだよ、それを見るのが耐えれないほどの奇怪なモノだから
この地域ではこういうやり方でやるんだ。名前の書いた紙をびっしり貼ってるのはコイツはAだ。××××では
ないんだ、っていう証なんだ」との事。(本当に意味不明、奇怪すぎる内容にひいた。)
その時Aの父親が俺に話かけて来て「迷惑かけてごめんね。」とAが家出したときに書いた手紙と遺書を見せてきた。
遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
家出をした際に書かれた手紙には「○←俺の名前 にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。
おじさん(Bさんのこと)が○のあいつを御祓いしたからもう大丈夫って言ってたけど、あいつは俺に
来たみたい。でも、おとうさんはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます
行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね。」とあった。
Aの両親は別居中だったためAは母親方の実家に向かったらしかったがそのまま行方不明になったらしい。
ただ、何故か警察は家出だと言って行方不明というよりは家出人としてしか扱わなかったそうだ。

781 763 sage 2007/03/14(水) 05:26:33 ID:Xss+iCNa0
それは本当に見なかったほうが良かったって思った。あいつとか書かれてるし、意味も不明なので
その日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて怖さで震えてきた。Aの自殺した時間が
朝方だったことも怖さをましてココには居たくないって本気で思った。
俺がおかしかったんじゃなく、こいつらが異常だって思った。お経も無く変な平屋のような場所に
棺桶が置かれておりびっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、その挙句親戚の何人かは笑っている
のである。韓国だかどこかで泣き子といって泣くだけの為に葬式に参加してるってやつがいるって
気味の悪い話も聞いたことがあるけど、この集落に伝わる葬式も気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
うちの両親もさすがにこの状況は怖かったらしく、「もう、かえるか」と挨拶も早々に切り上げた。


782 763 sage 2007/03/14(水) 05:32:31 ID:Xss+iCNa0
それから数日後にBさんが両親に言ったのが俺に憑いてたのはAのおばあさん(つまりBさんの母親)が
××××になって(霊だろうけど、そうは言わなかったので)憑いてたとのこと。もう、そんな話はどうでも
良いから聞きたくも無かったけど、聞いといてとの事なので聞かされた。
飛び降り自殺をしたニンゲンも裏S区出身者で××××に追いかけられてた事。俺に取り憑いた理由は
わからないが、以前Aの家に行った時についたのかもとの事。等を聞かされた。
そこで俺も怖いと思ってたことを2つ聞いた。
1つ目はBさんに殴られる前に見た 顔
2つ目は飛び降りしたはずの人間が階段に居て下の遺体のもとに駆け寄ろうとしてたがアレは何なのか

783 763 sage 2007/03/14(水) 05:33:29 ID:Xss+iCNa0
そうするとBさんは
2つ目については「死んだ人間は死んだことを分からない事が多い。
だから下に自分が居たので取りに行こうとしたんじゃないかな」との事。
ただ、そこで邪魔をされると呪いをかけようとするとの事。
ここで俺は邪魔をしてないと口を挟んだところ、
「お前、エレベーターを呼んだだろ?
「ピン」って音が邪魔なんだよ。」ってBさんの口調がかなり強い言い方に変わった。
本当に飛び跳ねそうになった。俺の両親もかなりびびってきてた。
Bさんはその口調のままいった。
「お前なぁ、見ちゃだめだろ?俺はいいがお前はだめだろ?見んなよ。俺をみんなよ。
なぁ?おい。聞いてるか?おい?」って感じで。さすがに親父が怒って
「何言ってんだ?怖がらせてどうする!」というとBさんがビクンってなって、
「あ、ごめんなさい。もうしわけない、ちょっと来てたので聞いてみようと思ったんです、もうしわけない」
って言い出して口調を戻した。
「見てはダメだったと言っても見たくて見たんじゃないから、もういいだろ?な。」と自問自答を繰り返し
その後俺に向かって「もう、絶対に大丈夫、本当に申し訳なかった。この亡くなった奴も××××に
追いかけられてて、○君にのりうつってたあいつに怒ってしまって、○君のとこに着たみたい」
との事

784 763 sage 2007/03/14(水) 05:36:17 ID:Xss+iCNa0
1つ目の質問については
「それが××××」との事(この名前はもしかしたら日本語とかでは無いか、もしくは方言なのかなぁ
とこのときに思った。)
そしてAのおばあさんが××××になってしまった。でもAの父親が自分の母を消すのは心許ないとの
事で御祓いを避けてたとの事。ただしAが亡くなってしまったため流石にもう腹を決めたらしく
御祓いを昨日済ませたとの事。等を聞いた。
そしてBさんが帰るとの事だったので玄関で見送りした


785 763 sage 2007/03/14(水) 05:37:13 ID:Xss+iCNa0
Bさんが玄関を出た直後に、いきなりBさんの笑い声が聞こえた。
「あはははははは。ははははは」
って。
俺はびくっ!ってなり膝から崩れた。親父は「やっぱりあそこの連中はおかしいわ」と怖さからか
それとも本当に怒ってるのか怒鳴る感じでそういってた。
母は「もう、あの人らに関わるのはやめようね」と言い出して涙目になってた。
あんな話をしてて、笑いながら御祓いすると聞いてても流石に家を出た瞬間に
あんな笑い声を張り上げている奴を同じ人種とは思えない。
「あはははははははは」と笑っててその声が聞こえなくなって初めて三人とも動けるようになり、リビング
に戻った。俺が「あいつらはおかしいよ、絶対異常やって。っていうかあいつエレベーターで帰ったんやろうか?」
と言ったら、親父が「あいつとか言うな、一応年上やろうが。はぁ。。。もう、関わらんようにしとけ」と
言って鍵を閉めに行った。
その直後に「はやくかえれ!!」っていう怒鳴り声が聞こえて
心臓が止まりかけた。母親も「ひぃ」ってなってた。
親父が鍵を閉める前に夕刊が郵便受けに入っており、それを中から取ろうとしたら
上の部分に引っ掛ってしまっており外から取ろうとしたらしい。しかし、Bさんがまだ
エレベーターホールでニヤニヤしてたらしい。親父はぶち切れてて「警察よぶぞ!」
とか言い出しており(怖かったんだと思う)横の家の人とかも出てきて、Bさんは
「え、い、いや、今帰ろうとしてたとこです。え?なんですか?」とか言ってたらしい。
言った瞬間に又ケタケタと笑い始めてエレベーターに乗って帰ったらしい。
(親父が「塩まけ。塩!」と言い出し狂ったように塩をまいていたので隣人からしたら
 親父も異常にみえたかも。)

786 763 sage 2007/03/14(水) 05:38:38 ID:Xss+iCNa0
その後両親と一緒に有名な神社に行って御祓いを受けて、家を引っ越した。
S区からは移動してないため同じ学校の地域だったが俺は他の地区の学校に転入をしてもらい
それ以降は一切裏S区には近づいていない。
今は新S区と名前を変えてるが地域性自体は変わってないようであり、
従兄弟の通うS区の学校では、未だに同和教育があり地域は言わないものの差別的な事が
現実にあると教えてるとの事。しかしアクマで部落、集落への差別としか言わず、裏S区の
事情、情報は皆無で裏S区と呼ぶと教師が過敏に反応し新S区だ。と言い直したりとかも
するそうである。(これは九州特有の人権主義、日教組等によるものだと思うけど。)
Bさんに関しては一切関わりを絶っているため今はどうなってるかは不明。

うちの両親はこの事件までは裏S区に関しての差別意識は皆無だったが、これ以降は
かなり毛嫌いしており、その地域の人達との関係をかなり制限してる。
俺はそれ以降霊的な出来事は皆無だけど、エレベーターだけは一人で乗れず
はずかしながら一人で寝ることも出来ないので妻にすごく馬鹿にされている状態。
終った直後の頃はトイレに行くときも親を起こして(高校生なのに。。。)一々行ってた位に
心身が恐怖で埋まってた。俺に関しては裏S区の出身と聞くと差別というよりも
恐怖だけが全身を駆け巡り話も出来なくなる。


駄文、かなりの長文失礼しました。一応体験談として置いておきます
読んだ人マジで乙

2012年1月27日 (金)

リョウメンスクナ


452 その1 sage 2005/09/21(水) 16:10:58 ID:GJUzoiep0
俺、建築関係の仕事やってんだけれども、先日、岩手県のとある古いお寺を解体することに
なったんだわ。今は利用者もないお寺ね。んでお寺ぶっ壊してると、同僚が俺を呼ぶのね。
「~、ちょっと来て」と。俺が行くと、同僚の足元に、黒ずんだ長い木箱が置いてたんだわ。

俺「何これ?」
同僚「いや、何かなと思って・・・本堂の奥の密閉された部屋に置いてあったんだけど、
   ちょっと管理してる業者さんに電話してみるわ」

木箱の大きさは2mくらいかなぁ。相当古い物みたいで、多分木が腐ってたんじゃないかな。
表に白い紙が貼り付けられて、何か書いてあるんだわ。相当昔の字と言う事は分ったけど、
凡字の様な物も見えたけど、もう紙もボロボロで何書いてるかほとんどわからない。
かろうじて読み取れたのは、

「大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???二封ズ」

的な事が書いてあったんだ。木箱には釘が打ち付けられてて開ける訳にもいかず、
業者さんも「明日、昔の住職に聞いてみる」と言ってたんで、その日は木箱を近くの
プレハブに置いておく事にしたんだわ。

453 その2 sage 2005/09/21(水) 16:31:26 ID:GJUzoiep0
んで翌日。解体作業現場に着く前に、業者から電話かかってきて、

業者「あの木箱ですけどねぇ、元住職が、絶対に開けるな!!って凄い剣幕なんですよ・・・
   なんでも自分が引き取るって言ってるので、よろしくお願いします」

俺は念のため、現場に着く前に現場監督に木箱の事電話しておこうと思い、

俺「あの~、昨日の木箱の事ですけど」
監督「あぁ、あれ!お宅で雇ってる中国人(留学生)のバイト作業員2人いるでしょ?
    そいつが勝手に開けよったんですわ!!とにかく早く来てください」

嫌な予感がし、現場へと急いだ。プレハブの周りに、5~6人の人だかり。
例のバイト中国人2人が放心状態でプレハブの前に座っている。

監督「こいつがね、昨日の夜中、仲間と一緒に面白半分で開けよったらしいんですよ。
    で、問題は中身なんですけどね・・・ちょっと見てもらえます?」

単刀直入に言うと、両手をボクサーの様に構えた人間のミイラらしき物が入っていた。
ただ異様だったのは・・・頭が2つ。シャム双生児?みたいな奇形児いるじゃない。
多分ああいう奇形の人か、作り物なんじゃないかと思ったんだが・・・

監督「これ見てね、ショック受けたんか何か知りませんけどね、この2人何にも喋らないんですよ」

中国人2人は俺らがいくら問いかけても、放心状態でボーっとしていた(日本語はかなり話せるのに)。

459 その3 sage 2005/09/21(水) 17:07:49 ID:GJUzoiep0
あ、言い忘れたけど、そのミイラは
「頭が両側に2つくっついてて、腕が左右2本ずつ、足は通常通り2本」という
異様な形態だったのね。俺もネットや2ちゃんとかで色んな奇形の写真見たこと
あったんで、そりゃビックリしたけど、「あぁ、奇形か作りもんだろうな」と思ったわけね。

んで、例の中国人2人は一応病院に車で送る事になって、警察への連絡はどうしようか、
って話をしてた時に、元住職(80歳超えてる)が息子さんが運転する車で来た。開口一番、

住職「空けたんか!!空けたんかこの馬鹿たれが!!しまい、空けたらしまいじゃ・・・」

俺らはあまりの剣幕にポカーンとしてたんだけど、住職が今度は息子に怒鳴り始めた。
岩手訛りがキツかったんで標準語で書くけど、

住職「お前、リョウメンスクナ様をあの時、京都の~寺(聞き取れなかった)に絶対送る
   言うたじゃろが!!送らんかったんかこのボンクラが!!馬鹿たれが!!」

ホント80過ぎの爺さんとは思えないくらいの怒声だった。

住職「空けたんは誰?病院?その人らはもうダメ思うけど、一応アンタらは祓ってあげるから」

俺らも正直怖かったんで、されるがままに何やらお経みたいの聴かされて、経典みたいなので
かなり強く背中とか肩とか叩かれた。結構長くて30分くらいやってたかな。
住職は木箱を車に積み込み、別れ際にこう言った。

「可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ」

その後、中国人2人の内1人が医者も首をかしげる心筋梗塞で病室で死亡、
もう1人は精神病院に移送、解体作業員も3名謎の高熱で寝込み、俺も釘を足で
踏み抜いて5針縫った。まったく詳しい事は分らないが、俺が思うにあれは
やはり人間の奇形で、差別にあって恨みを残して死んでいった人なんじゃないかと思う。
だって物凄い形相してたからね・・・その寺の地域も昔部落の集落があった事も
何か関係あるのかな。無いかもしれないけど。長生きはしたいです

468 その3 sage 2005/09/21(水) 17:40:58 ID:J0sPTefW0
ID変わっちゃったけど452です。いきなりブラックアウトして電源落ちたんでビビッた・・・
俺だってオカ板覗くらいだから、こういう事には
興味しんしんなので、真相が知りたく何度も住職に連絡取ったんだけど、完全無視でした。
しかし、一緒に来てた息子さん(50過ぎで不動産経営)の連絡先分ったんで、
この人は割と明るくて派手めの人なんで、もしかしたら何か聞けるかも?と思い
今日の晩(夜遅くだけど)飲みに行くアポとれました。何か分ったら明日にでも書きますわ


476 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/21(水) 18:24:34 ID:K2+tPFpq0

リョウメンスクナの話、「宗像教授伝奇考」という漫画に出てきた覚えがある。
スクナ族という、恐らく大昔に日本へ来た外国人ではないかと思われる人が、太古の
日本へ文化を伝えた。それが出雲圏の文化形成となり、因幡の白ウサギの伝説も
オオクニヌシノミコトの国造りの話もこれをモチーフとした話だろう、と。
そして大和朝廷による出雲の侵略が起こり、追われたスクナ族がたどり着いた
のが今の飛騨地方だった。
日本書紀によれば、飛騨にスクナという怪物がおり、人々を殺したから兵を送って
退治した、という話が書かれている、と。

つまり、スクナというのは大和朝廷以前の時代に日本へ文化を伝えた外来人の
ことで、恐らくは古代インドの製鉄を仕事とする(そして日本へ製鉄を伝えたで
あろう)人々のことではないかと書かれていた。
そして、出雲のある場所で見つけた洞窟の奥にあったものが、

  「リョウメンスクナ」(両面宿儺)

の像だった、とあった。


477 476 sage 2005/09/21(水) 18:40:24 ID:K2+tPFpq0
スクナ族は、日本へ羅魔船(カガミノフネ)で来た、と書かれ、鏡のように
黒光する船であったとのこと。羅魔は「ラマ」で、黒檀系の木の名である、
と書かれていたけど、黒ずんだ長い木箱とあったので、これももしかすると
ラマなのかも・・・?
とすると、リョウメンスクナ様も、逃げ延びて岩手地方に来たスクナ族の
末裔なのかもしれないな。

・・・と、オカ板的にはあわない内容かも、と思いつつ書いてみたが。


491 452 sage 2005/09/21(水) 22:27:34 ID:ERc7KoX60
すんません。直前になって何か「やはり直接会って話すのは・・・」とか言われたんで、
元住職の息子さんに「じゃあ電話でなら・・・」「話せるとこまでですけど」と言う
条件の元、話が聞けました。時間にして30分くらい結構話してもらったんですけどね。
なかなか話し好きなオジサンでした。要点を主にかいつまんで書きます。

息子「ごめんねぇ。オヤジに念押されちゃって。本当は電話もヤバイんだけど」
俺「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか??」
息子「アレは大正時代に、見世物小屋に出されてた奇形の人間です」
俺「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか?シャム双生児みたいな?」
息子「そうです。生まれて数年は、岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、生活に窮した
   親が人買いに売っちゃったらしくて。それで見世物小屋に流れたみたいですね」
俺「そうですか・・・でもなぜあんなミイラの様な状態に??」
息子「正確に言えば、即身仏ですけどね」
俺「即身仏って事は、自ら進んでああなったんですか!?」
息子「・・・君、この事誰かに話すでしょ?」
俺「正直に言えば・・・話したいです」
息子「良いよ君。正直で(笑) まぁ私も全て話すつもりはないけどね・・・
   アレはね、無理やりああされたんだよ。当時、今で言うとんでもないカルト教団が
   いてね。教団の名前は勘弁してよ。今もひっそり活動してると思うんで・・・」
俺「聞けば、誰でもああ、あの教団って分りますか?」
息子「知らない知らない(笑)極秘中の極秘、本当の邪教だからね」
俺「そうですか・・・」

499 その2 sage 2005/09/21(水) 23:25:00 ID:ERc7KoX60
スマソ。またいきなりPCの電源切れて遅くなりました・・・

息子「この教祖がとんでもない野郎でね。外法(げほう)しか使わないんだよ」
俺「外法ですか?」
息子「そう、分りやすく言えば(やってはいけない事)だよね。ちょっと前に真言立川流が、
   邪教だ、外法だ、って叩かれたけど、あんな生易しいもんじゃない」
俺「・・・具体的にどんな?」
息子「で、当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきたヤツでもないし、
   今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とはまったく繋がりないだろうし、
   名前言うけどさ・・・物部天獄(もののべてんごく)。これが教祖の名前ね」
俺「物部天獄。偽名ですよね?」
息子「そうそう、偽名。んで、この天獄が例の見世物小屋に行った時、奇形数名を
   大枚はたいて買ったわけよ。例のシャム双生児?って言うの?それも含めて」
俺「・・・それで?」
息子「君、コドクって知ってる?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字だけど」
俺「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?(昔マンガに載ってたw)」
息子「そうそう!何で知ってるの君??凄いね」
俺「ええ、まぁちょっと・・・それで?」
息子「あぁ、それでね。天獄はそのコドクを人間でやったんだよ」
俺「人間を密室に入れて??ウソでしょう」
息子「(少し機嫌が悪くなる)私もオヤジから聞いた話で、100%全部信じてるわけじゃ
   ないから・・・もう止める?」
俺「すみません!・・・続けてください」
息子「分った。んで、それを例の奇形たち数人でやったわけさ。教団本部か何処か
   知らないけど、地下の密室に押し込んで。それで例のシャム双生児が生き残ったわけ」
俺「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
息子「詳しい事は分らないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねば
   ならない期間、と言ったら大体想像つくよね」
俺「あんまり想像したくないですけどね・・・」

503 その3 sage 2005/09/21(水) 23:47:39 ID:ERc7KoX60
息子「んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、天獄は細工したらしい
   んだ。他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、行き絶え絶えの状態で放り込んだ
   わけ。奇形と言ってもアシュラ像みたいな外見だからね。その神々しさ(禍々しさ?)に
   天獄は惹かれたんじゃないかな」
俺「なるほど・・・」
息子「で、生き残ったのは良いけど、天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだから、
   すぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。そして防腐処理を
   施され、即身仏に。この前オヤジの言ってたリョウメンスクナの完成、ってわけ」
俺「リョウメンスクナって何ですか?」

>>476氏ほど詳しい説明は無かったが、神話の時代に近いほどの大昔に、
   リョウメンスクナと言う、2つの顔、4本の手をもつ怪物がいた、と言う
   伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にしたと、言っていた。

俺「そうですか・・・」
息子「そのリョウメンスクナをね、天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)
   としてね。他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を呪い殺せるかも
   知れない、とんでもない呪仏を作った、と少なくとも天獄は信じてたわけ」
俺「その呪いの対象は?」
息子「・・・国家だとオヤジは言ってた」
俺「日本そのものですか?頭イカレてるじゃないですか、その天獄って」
息子「イカレたんだろうねぇ。でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。
   リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね・・・」
俺「何です?」
息子「古代人の骨だよ。大和朝廷とかに滅ぼされた(まつろわぬ民)、いわゆる
   朝廷からみた反逆者だね。逆賊。その古代人の骨の粉末を腹に入れて・・・」
俺「そんなものどこで手に入れて・・・!?」
息子「君もTVや新聞とかで見たことあるだろう?古代の遺跡や墓が発掘された時、
   発掘作業する人たちがいるじゃない。当時はその辺の警備とか甘かったらしい
   からね・・・そういう所から主に盗ってきたらしいよ」

511 その4 sage 2005/09/22(木) 00:13:22 ID:mdYgh3LB0
俺「にわかには信じがたい話ですよね・・・」
息子「だろう?私もそう思ったよ。でもね、大正時代に主に起こった災害ね、
   これだけあるんだよ」

 1914(大正3)年:桜島の大噴火(負傷者 9600人)
 1914(大正3)年:秋田の大地震(死者 94人)
 1914(大正3)年:方城炭鉱の爆発(死者 687人)
 1916(大正5)年:函館の大火事
 1917(大正6)年:東日本の大水害(死者 1300人)
 1917(大正6)年:桐野炭鉱の爆発(死者 361人)
 1922(大正11)年:親不知のナダレで列車事故(死者 130人)

そして、1923年(大正12年)9月1日、関東大震災、死者・行方不明14万2千8百名

俺「それが何か?」
息子「全てリョウメンスクナが移動した地域だそうだ」
俺「そんな!教団支部ってそんな各地にあったんですか?と言うか、偶然でしょう(流石に笑った)」
息子「俺も馬鹿な話だと思うよ。で、大正時代の最悪最大の災害、関東大震災の日ね。
    この日、地震が起こる直前に天獄が死んでる」
俺「死んだ?」
息子「自殺、と聞いたけどね。純粋な日本人ではなかった、と言う噂もあるらしいが・・・」
俺「どうやって死んだんですか?」
息子「日本刀で喉かっ斬ってね。リョウメンスクナの前で。それで血文字で遺書があって・・・」
俺「なんて書いてあったんですか??」

日      本      滅      ブ    ベ    シ


515 その5 sage 2005/09/22(木) 00:27:58 ID:mdYgh3LB0
俺「・・・それが、関東大震災が起こる直前なんですよね?」
息子「そうだね」
俺「・・・偶然ですよね?」
息子「・・・偶然だろうね」
俺「その時、リョウメンスクナと天獄はどこに・・・??」
息子「震源に近い相模湾沿岸の近辺だったそうだ」
俺「・・・その後、どういう経由でリョウメンスクナは岩手のあのお寺に?」
息子「そればっかりはオヤジは話してくれなかった」
俺「あの時、住職さんに(なぜ京都のお寺に輸送しなかったんだ!)みたいな事を
  言われてましたが、あれは??」
息子「あっ、聞いてたの・・・もう30年前くらいだけどね、私もオヤジの後継いで坊主に
   なる予定だったんだよ。その時に俺の怠慢というか手違いでね・・・その後、
   あの寺もずっと放置されてたし・・・話せることはこれくらいだね」
俺「そうですか・・・今リョウメンスクナはどこに??」
息子「それは知らない。と言うか、ここ数日オヤジと連絡がつかないんだ・・・
   アレを持って帰って以来、妙な車に後つけられたりしたらしくてね」
俺「そうですか・・・でも全部は話さないと言われたんですけど、なぜここまで
  詳しく教えてくれたんですか?」
息子「オヤジがあの時言ったろう?可哀想だけど君たち長生きできないよ、ってね」
俺「・・・」
息子「じゃあこの辺で。もう電話しないでね」
俺「・・・ありがとうございました」


以上が電話で話した、かいつまんだ内容です・・・はっきり言って全ては信じてません。
何か気分悪くなったので今日は落ちますね。連投・長文スマソ。

2012年1月26日 (木)

リンフォン


183 本当にあった怖い名無し 2006/05/13(土) 13:10:26 ID:d6nOfoGU0
先日、アンティーク好きな彼女とドライブがてら、骨董店やリサイクルショップを回る事になった。
俺もレゲーとか古着など好きで、掘り出し物のファミコンソフトや古着などを
集めていた。買うものは違えども、そのような物が売ってる店は同じなので、
楽しく店を巡っていた。お互い掘り出し物も数点買う事ができ、テンション上がったまま
車を走らせていると、一軒のボロッちい店が目に付いた。
「うほっ!意外とこんな寂れた店に、オバケのQ太郎ゴールドバージョンが眠ってたりすんだよな」
浮かれる俺を冷めた目で見る彼女と共に、俺は店に入った。
コンビニ程度の広さの、チンケな店だった。主に古本が多く、家具や古着の類は
あまり置いていない様だった。ファミコンソフトなど、「究極ハリキリスタジアム」が
嫌がらせのように1本だけ埃を被って棚に置いてあるだけだった。もう出ようか、と言いかけた時、
「あっ」
と彼女が驚嘆の声を上げた。俺が駆け寄ると、
ぬいぐるみや置物などが詰め込まれた、バスケットケースの前で彼女が立っていた。
「何か掘り出し物あった?」
「これ、凄い」
そう言うと彼女は、バスケットケースの1番底に押し込まれる様にあった、
正20面体の置物を、ぬいぐるみや他の置物を掻き分けて手に取った。
今思えば、なぜバスケットケースの1番底にあって外からは見えないはずの物が
彼女に見えたのか、不思議な出来事はここから既に始まっていたのかもしれない。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/polygon.htm ←正20面体はこれを参考までに

184 RINFONE Ⅱ 2006/05/13(土) 13:20:06 ID:d6nOfoGU0
「何これ?プレミアもん?」
「いや、見たことないけど…この置物買おうかな」
まぁ、確かに何とも言えない落ち着いた色合いのこの置物、オブジェクトと
しては悪くないかもしれない。俺は、安かったら買っちゃえば、と言った。
レジにその正20面体を持って行く。しょぼくれたジイさんが古本を読みながら座っていた。
「すいません、これいくらですか?」
その時、俺は見逃さなかった。ジイさんが古本から目線を上げ、正20面体を見た時の表情を。
驚愕、としか表現出来ないような表情を一瞬顔に浮かべ、すぐさま普通のジイさんの表情になった。
「あっ、あぁ…これね…えーっと、いくらだったかな。ちょ、ちょっと待っててくれる?」
そう言うとジイさんは、奥の部屋(おそらく自宅兼)に入っていった。奥さんらしき老女と何か
言い争っているのが断片的に聞こえた。やがて、ジイさんが1枚の黄ばんだ紙切れを持ってきた。
「それはね、いわゆる玩具の1つでね、リンフォンって名前で。この説明書に詳しい事が書いてあるんだけど」
ジイさんがそう言って、黄ばんだ汚らしい紙を広げた。随分と古いものらしい。
紙には例の正20面体の絵に「RINFONE(リンフォン)」と書かれており、
それが「熊」→「鷹」→「魚」に変形する経緯が絵で描かれていた。
わけの分からない言語も添えてあった。ジイさんが言うにはラテン語と英語で書かれているらしい。
「この様に、この置物が色んな動物に変形出来るんだよ。まず、リンフォンを両手で
 包み込み、おにぎりを握るように撫で回してごらん」
彼女は言われるがままに、リンフォンを両手で包み、握る様に撫で回した。
すると、「カチッ」と言う音がして、正20面体の面の1部が隆起したのだ。

185 RINFONE Ⅲ 2006/05/13(土) 13:37:16 ID:d6nOfoGU0
「わっ、すご~い」
「その出っ張った物を回して見たり、もっと上に引き上げたりしてごらん」
ジイさんに言われるとおりに彼女がすると、今度は別の1面が陥没した。
「すご~い!パズルみたいなもんですね!ユウ(←俺の敬称)もやってみたら」
この仕組みを言葉で説明するのは凄く難しいのだが、「トランスフォーマー」と言う
玩具をご存知だろうか?カセットテープがロボットに変形したり、拳銃やトラックが
ロボットに…と言う昔流行った玩具だ。このリンフォンも、正20面体のどこかを
押したり回したりすると、熊や鷹、魚などの色々な動物に変形する、と想像してもらいたい。
もはや、彼女はリンフォンに興味深々だった。俺でさえ凄い玩具だと思った。
「あの…それでおいくらなんでしょうか?」彼女がおそるおそる聞くと、
「それねぇ、結構古いものなんだよね…でも、私らも置いてある事すら忘れてた
 物だし…よし、特別に1万でどうだろう?ネットなんかに出したら好きな人は
 数十万でも買うと思うんだけど」
そこは値切り上手の彼女の事だ。結局は6500円にまでまけてもらい、ホクホク顔で店を出た。
次の日は月曜日だったので、一緒にレストランで晩飯を食べ終わったら、お互いすぐ帰宅した。

187 本当にあった怖い名無し sage 2006/05/13(土) 13:59:07 ID:nq8M5WDn0
ユウ(←俺の敬称)


189 RINFONE Ⅳ 2006/05/13(土) 14:03:18 ID:d6nOfoGU0
月曜日。仕事が終わって家に帰り着いたら、彼女から電話があった。
「ユウくん、あれ凄いよ、リンフォン。ほんとパズルって感じで、動物の形になってくの。
 仕事中もそればっかり頭にあって、手につかない感じで。マジで下手なTVゲームより面白い」
と一方的に興奮しながら彼女は喋っていた。電話を切った後、写メールが来た。
リンフォンを握っている彼女の両手が移り、リンフォンから突き出ている、熊の頭部のような物と
足が2本見えた。俺は、良く出来てるなぁと感心し、その様な感想をメールで送り、やがてその日は寝た。

次の日、仕事の帰り道を車で移動していると、彼女からメールが。
「マジで面白い。昨日徹夜でリンフォンいじってたら、とうとう熊が出来た。見にきてよ」
と言う風な内容だった。俺は苦笑しながらも、車の進路を彼女の家へと向けた。
「なぁ、徹夜したって言ってたけど、仕事には行ったの?」
着くなり俺がそう聞くと、
「行った行った。でも、おかげでコーヒー飲み過ぎて気持ち悪くなったけど」
と彼女が答えた。テーブルの上には、4つ足で少し首を上げた、熊の形になったリンフォンがあった。
「おぉっ、マジ凄くないこれ?仕組みはどうやって出来てんだろ」
「凄いでしょう?ほんとハマるこれ。次はこの熊から鷹になるはずなんだよね。早速やろうかなと思って」
「おいおい、流石に今日は徹夜とかするなよ。明日でいいじゃん」
「それもそうだね」
と彼女は良い、簡単な手料理を2人で食べて、1回SEXして(←書く必要あるのか?寒かったらスマソ)
その日は帰った。ちなみに、言い忘れたが、リンフォンは大体ソフトボールくらいの大きさだ。

190 RINFONE Ⅴ 2006/05/13(土) 14:05:48 ID:d6nOfoGU0
水曜日。通勤帰りに、今度は俺からメールした。
「ちゃんと寝たか?その他もろもろ、あ~だこ~だ…」すると
「昨日はちゃんと寝たよ!今から帰って続きが楽しみ」と返事が返ってきた。
そして夜の11時くらいだったか。俺がPS2に夢中になっていると、写メールが来た。
「鷹が出来たよ~!ほんとリアル。これ造った人マジ天才じゃない?」
写メールを開くと、翼を広げた鷹の形をしたリンフォンが移してあった。
素人の俺から見ても精巧な造りだ。今にも羽ばたきそうな鷹がそこにいた。
もちろん、玩具だしある程度は凸凹しているのだが。それでも良く出来ていた。
「スゲー、後は魚のみじゃん。でも夢中になりすぎずにゆっくり造れよな~」と返信し、やがて眠った。

木曜の夜。俺が風呂を上がると、携帯が鳴った。彼女だ。
「ユウくん、さっき電話した?」
「いいや。どうした?」
「5分ほど前から、30秒感覚くらいで着信くるの。通話押しても、何か街の
 雑踏のザワザワみたいな、大勢の話し声みたいなのが聞こえて、すぐ切れるの。
 着信見たら、普通(番号表示される)か(非通知)か(公衆)とか出るよね?
 でもその着信見たら(彼方(かなた))って出るの。こんなの登録もしてないのに。気持ち悪くて」
「そうか…そっち行ったほうがいいか?」
「いや、今日は電源切って寝る」
「そっか、ま、何かの混線じゃない?あぁ、所でリンフォンどうなった?魚は」
「あぁ、あれもうすぐ出来るよ、終わったらユウくんにも貸してあげようか」
「うん、楽しみにしてるよ」

204 RINFONE Ⅵ 2006/05/13(土) 14:55:33 ID:d6nOfoGU0
金曜日。奇妙な電話の事も気になった俺は、彼女に電話して、家に行く事になった。
リンフォンはほぼ魚の形をしており、あとは背びれや尾びれを付け足すと、完成という風に見えた。
「昼にまた変な電話があったって?」
「うん。昼休みにパン食べてたら携帯がなって、今度は普通に(非通知)だったんで出たの。
 それで通話押してみると、(出して)って大勢の男女の声が聞こえて、それで切れた」
「やっぱ混線かイタズラかなぁ?明日ド0モ一緒に行ってみる??」
「そうだね、そうしようか」
その後、リンフォンってほんと凄い玩具だよな、って話をしながら魚を
完成させるために色々いじくってたが、なかなか尾びれと背びれの出し方が分からない。
やっぱり最後の最後だから難しくしてんのかなぁ、とか言い合いながら、四苦八苦していた。
やがて眠くなってきたので、次の日が土曜だし、着替えも持ってきた俺は
彼女の家に泊まる事にした。

嫌な夢を見た。暗い谷底から、大勢の裸の男女が這い登ってくる。
俺は必死に崖を登って逃げる。後少し、後少しで頂上だ。助かる。
頂上に手をかけたその時、女に足を捕まれた。
「連  れ  て  っ  て  よ  ぉ  !  !  」
汗だくで目覚めた。まだ午前5時過ぎだった。再び眠れそうになかった俺は、
ボーっとしながら、彼女が置きだすまで布団に寝転がっていた。

205 RINFONE Ⅶ 2006/05/13(土) 14:57:04 ID:d6nOfoGU0
土曜日。携帯ショップに行ったが大した原因は分からずじまいだった。
そして、話の流れで気分転換に「占いでもしてもらおうか」って事になった。
市内でも「当たる」と有名な「猫おばさん」と呼ばれる占いのおばさんがいる。
自宅に何匹も猫を飼っており、占いも自宅でするのだ。所が予約がいるらしく、
電話すると、運よく翌日の日曜にアポが取れた。その日は適当に買い物などして、外泊した。

日曜日。昼過ぎに猫おばさんの家についた。チャイムを押す。
「はい」
「予約したた00ですが」
「開いてます、どうぞ」
玄関を開けると、廊下に猫がいた。俺たちを見ると、ギャッと威嚇をし、
奥へ逃げていった。廊下を進むと、洋間に猫おばさんがいた。文字通り猫に囲まれている。
俺たちが入った瞬間、一斉に「ギャーォ!」と親の敵でも見たような声で威嚇し、
散り散りに逃げていった。流石に感じが悪い。彼女と困ったように顔を見合わせていると、
「すみませんが、帰って下さい」
と猫おばさんがいった。ちょっとムッとした俺は、どういう事か聞くと、
「私が猫をたくさん飼ってるのはね、そういうモノに敏感に反応してるからです。
 猫たちがね、占って良い人と悪い人を選り分けてくれてるんですよ。こんな反応をしたのは始めてです」
俺は何故か閃くものがあって、彼女への妙な電話、俺の見た悪夢をおばさんに話した。すると、
「彼女さんの後ろに、、動物のオブジェの様な物が見えます。今すぐ捨てなさい」と渋々おばさんは答えた。
それがどうかしたのか、と聞くと
「お願いですから帰って下さい、それ以上は言いたくもないし見たくもありません」とそっぽを向いた。

彼女も顔が蒼白になってきている。俺が執拗に食い下がり、
「あれは何なんですか?呪われてるとか、良くアンティークにありがちなヤツですか?」
おばさんが答えるまで、何度も何度も聞き続けた。するとおばさんは立ち上がり、

「あれは凝縮された極小サイズの地獄です!!地獄の門です、捨てなさい!!帰りなさい!!」
「あのお金は…」
「入   り   ま   せ   ん   !   !」

この時の絶叫したおばさんの顔が、何より怖かった。


207 RINFONE Ⅷ 2006/05/13(土) 14:58:32 ID:d6nOfoGU0
その日彼女の家に帰った俺たちは、
すぐさまリンフォンと黄ばんだ説明書を新聞紙に包み、ガムテープでぐるぐる巻きにして、
ゴミ置き場に投げ捨てた。やがてゴミは回収され、それ以来これといった怪異は起きていない。
数週間後、彼女の家に行った時、アナグラム好きでもある彼女が、紙とペンを持ち、こういい始めた。

「あの、リンフォンってRINFONEの綴りだよね。偶然と言うか、こじ付けかもしれないけど、
 これを並べ替えるとINFERNO(地     獄)とも読めるんだけど…」
「…ハハハ、まさか偶然偶然」
「魚、完成してたら一体どうなってたんだろうね」
「ハハハ…」

俺は乾いた笑いしか出来なかった。あれがゴミ処理場で処分されていること、
そして2つ目がないことを、俺は無意識に祈っていた。

2012年1月25日 (水)

ヤマノケ


一週間前の話。

娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。

娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。

山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから
娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。
で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブインに行くことにしたんだ。

41:
じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:04:29.38 ID:6OgYSiQM0
車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。

で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。

今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで
「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。

最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、
音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。

45:
じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:06:30.99 ID:6OgYSiQM0
そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた。
形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで
足は一本に見えた。

そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに
振り回して
身体全体をぶれさせながら」向かってくる。


めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは
「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることもできないでいた。

そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。

48:
じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:09:05.42 ID:6OgYSiQM0
音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして
娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。

近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。
思い出したくもない
恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。

俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って 叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、
娘が
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
ってぶつぶつ言ってる。

51:
じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:11:42.42 ID:6OgYSiQM0
やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。そしたらかかった。
急いで来た道を戻っていった。娘はとなりでまだつぶやいている。


早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。ようやく街の明かりが見えてきて、
ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」に
いつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。

家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、
娘を引きずりながら
チャイムを押した。

57:
じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:14:05.72 ID:6OgYSiQM0
住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、
と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。

住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、
49日経ってもこの状態が続くなら
一生このまま、正気に戻ることはないらしい。

住職はそうならないように、娘を預かって、
何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。
妻にも俺と住職から電話して、
なんとか信じてもらった。
住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが
憑いてしまっただろうと。
ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も
娘に会えないらしい。

60:
じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:16:38.11 ID:6OgYSiQM0
一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。
毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。


ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。
早くもとの娘に戻って欲しい。

遊び半分で山には行くな。

2012年1月24日 (火)

ナポリタン問題

ある日、私は森に迷ってしまった。

夜になりお腹も減ってきた。

そんな中、一軒のお店を見つけた。

「ここはとあるレストラン」

変な名前の店だ。

私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。

数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。

……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。

私は苦情を言った。

店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」

数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。

私は店をでる。

しばらくして、私は気づいてしまった……

ここはとあるレストラン……

人気メニューは……ナポリタン……

姦姦蛇螺


小中学の頃は田舎もんで世間知らずで、特に仲の良かったA、Bと三人で
毎日バカやって荒れた生活してたんだわ。


オレとAは家族にもまるっきり見放されてたんだが、Bはお母さんだけは必ず構ってくれてた。
あくまで厳しい態度でだけど、何だかんだ言ってBのためにいろいろと動いてくれてた。


そのB母子が中三のある時、かなりキツい喧嘩になった。
内容は言わなかったが、精神的にお母さんを痛め付けたらしい。

お母さんをズタボロに傷つけてたら、親父が帰ってきた。
一目で状況を察した親父はBを無視して黙ったまんまお母さんに近づいていった。


服とか髪とかボロボロなうえに、死んだ魚みたいな目で床を
茫然と見つめてるお母さんを見て、親父はBに話した。


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:27:45.36 ID:6OgYSiQM0
B父「お前、ここまで人を踏み躙れるような人間になっちまったんだな。
   母さんがどれだけお前を想ってるか、なんでわからないんだ。」


親父はBを見ず、お母さんを抱き締めながら話してたそうだ。

B「うるせえよ。てめえは殺してやろうか?あ?」
Bは全く話を聞く気がなかった。

だが親父は何ら反応する様子もなく、淡々と話を続けたらしい。
B父「お前、自分には怖いものなんか何もないと、そう思ってるのか。」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:29:48.56 ID:6OgYSiQM0
B「ねえな。あるなら見せてもらいてえもんだぜ。」
親父は少し黙った後、話した。

B父「お前はオレの息子だ。母さんがお前をどれだけ心配してるかもよくわかってる。だがな、
   お前が母さんに対してこうやって踏み躙る事しか出来ないなら、オレにも考えがある。

   これは父としてでなく、一人の人間、他人として話す。先にはっきり言っておくがオレが
   これを話すのは、お前が死んでも構わんと覚悟した証拠だ。それでいいなら聞け。」


その言葉に何か凄まじい気迫みたいなものを感じたらしいが、いいから話してみろ!と煽った。

14:晩ご飯食べてきます:2011/05/02(月) 18:31:53.14 ID:6OgYSiQM0
B父「森の中で立入禁止になってる場所知ってるよな。あそこに入って奥へ進んでみろ。
   後は行けばわかる。そこで今みたいに暴れてみろよ。出来るもんならな。」


親父が言う森ってのは、オレ達が住んでるとこに小規模の山があって、そのふもとにある場所。
樹海みたいなもんかな。山自体は普通に入れるし、森全体も普通なんだが、
中に入ってくと途中で立入禁止になってる区域がある。


言ってみれば四角の中に小さい円を書いて、その円の中は入るなってのと同じできわめて部分的。

二メートル近い高さの柵で囲まれ、柵には太い綱と有刺鉄線、柵全体にはが連なった
白い紙がからまってて(独自の紙垂みたいな)、大小いろんな鈴が無数についてる。

変に部分的なせいで柵自体の並びも歪だし、とにかく尋常じゃないの一言に尽きる。

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:54:50.63 ID:Miqo0XRx0
あと、特定の日に巫女さんが入り口に数人集まってるのを見かけるんだが、
その日は付近一帯が立入禁止になるため何してんのかは謎だった。


いろんな噂が飛び交ってたが、カルト教団の洗脳施設がある…ってのが一番広まってた噂。
そもそもその地点まで行くのが面倒だから、その奥まで行ったって話はほとんどなかったな。


親父はBの返事を待たずにお母さんを連れて2階に上がってった。
Bはそのまま家を出て、待ち合わせてたオレとAと合流。そこでオレ達も話を聞いた。


A「父親がそこまで言うなんて相当だな。」

オレ「噂じゃカルト教団のアジトだっけ。捕まって洗脳されちまえって事かね。
   怖いっちゃ怖いが…どうすんだ?行くのか?」


B「行くに決まってんだろ。どうせ親父のハッタリだ。」

面白半分でオレとAもついていき、三人でそこへ向かう事になった。
あれこれ道具を用意して、時間は夜中の一時過ぎぐらいだったかな。



意気揚揚と現場に到着し、持ってきた懐中電灯で前を照らしながら森へ入っていった。
軽装でも進んで行けるような道だし、オレ達はいつも地下足袋だったんで歩きやすかったが、
問題の地点へは四十分近くは歩かないといけない。


ところが、入って五分もしないうちにおかしな事になった。

オレ達が入って歩きだしたのとほぼ同じタイミングで、何か音が遠くから聞こえ始めた。
夜の静けさがやたらとその音を強調させる。最初に気付いたのはBだった。


B「おい、何か聞こえねぇか?」

Bの言葉で耳をすませてみると、確かに聞こえた。落ち葉を引きずるカサカサ…という音と、
枝がパキッ…パキッ…と折れる音。それが遠くの方から微かに聞こえてきている。


遠くから微かに…というせいもあって、さほど恐怖は感じなかった。
人って考える前に動物ぐらいいるだろ、そんな思いもあり構わず進んでいった。


動物だと考えてから気にしなくなったが、そのまま二十分ぐらい進んできたところで
またBが何か気付き、オレとAの足を止めた。


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:56:01.56 ID:Miqo0XRx0
B「A、お前だけちょっと歩いてみてくれ。」

A「?…何でだよ。」

B「いいから早く」

Aが不思議そうに一人で前へ歩いていき、またこっちへ戻ってくる。
それを見て、Bは考え込むような表情になった。


A「おい、何なんだよ?」

オレ「説明しろ!」
オレ達がそう言うと

Bは「静かにしてよ?く聞いててみ」と、Aにさせたように一人で前へ歩いていき、
またこっちに戻ってきた。二、三度繰り返してようやくオレ達も気付いた。


遠くから微かに聞こえてきている音は、オレ達の動きに合わせていた。
オレ達が歩きだせばその音も歩きだし、オレ達が立ち止まると音も止まる。
まるでこっちの様子がわかっているようだった。


何かひんやりした空気を感じずにはいられなかった。
周囲にオレ達が持つ以外の光はない。月は出てるが、木々に遮られほとんど意味はなかった。
懐中電灯つけてんだから、こっちの位置がわかるのは不思議じゃない…
だが一緒に歩いてるオレ達でさえ、互いの姿を確認するのに目を凝らさなきゃいけない暗さだ。


そんな暗闇で光もなしに何してる?
なぜオレ達と同じように動いてんだ?

B「ふざけんなよ。誰かオレ達を尾けてやがんのか?」

A「近づかれてる気配はないよな。向こうはさっきからずっと同じぐらいの位置だし。」

Aが言うように森に入ってからここまでの二十分ほど、オレ達とその音との
距離は一向に変わってなかった。近づいてくるわけでも遠ざかるわけでもない。
終始、同じ距離を保ったままだった。


オレ「監視されてんのかな?」

A「そんな感じだよな…カルト教団とかなら何か変な装置とか持ってそうだしよ。」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:57:10.12 ID:Miqo0XRx0
音から察すると、複数ではなく一人がずっとオレ達にくっついてるような感じだった。
しばらく足を止めて考え、下手に正体を探ろうとするのは危険と判断し、
一応あたりを警戒しつつそのまま先へ進む事にした。


それからずっと音に付きまとわれながら進んでたが、やっと柵が見えてくると、
音なんかどうでもよくなった。

音以上にその柵の様子の方が意味不明だったからだ。

三人とも見るのは初めてだったんだが、想像以上のものだった。
同時にそれまでなかったある考えが頭に過ってしまった。


普段は霊などバカにしてるオレ達から見ても、その先にあるのが
現実的なものでない事を示唆しているとしか思えない。
それも半端じゃなくやばいものが。


まさか、そういう意味でいわくつきの場所なのか…?
森へ入ってから初めて、今オレ達はやばい場所にいるんじゃないかと思い始めた。


A「おい、これぶち破って奥行けってのか?誰が見ても普通じゃねえだろこれ!」

B「うるせえな、こんなんでビビってんじゃねえよ!」

柵の異常な様子に怯んでいたオレとAを怒鳴り、Bは持ってきた道具あれこれで柵をぶち壊し始めた。
破壊音よりも、鳴り響く無数の鈴の音が凄かった。


しかしここまでとは想像してなかったため、持参した道具じゃ貧弱すぎた。

というか、不自然なほどに頑丈だったんだ。
特殊な素材でも使ってんのかってぐらい、びくともしなかった。

結局よじのぼるしかなかったんだが、綱のおかげで上るのはわりと簡単だった。

だが柵を越えた途端、激しい違和感を覚えた。
閉塞感と言うのかな、檻に閉じ込められたような息苦しさを感じた。
AとBも同じだったみたいで踏み出すのを躊躇したんだが、
柵を越えてしまったからにはもう行くしかなかった。


先へ進むべく歩きだしてすぐ、三人とも気付いた。
ずっと付きまとってた音が、柵を越えてからバッタリ聞こえなくなった事に。

正直そんなんもうどうでもいいとさえ思えるほど嫌な空気だったが、
Aが放った言葉でさらに嫌な空気が増した。


A「もしかしてさぁ、そいつ…ずっとここにいたんじゃねえか?この柵、こっから見える分だけでも
  出入口みたいなのはないしさ、それで近付けなかったんじゃ…」


B「んなわけねえだろ。オレ達が音の動きに気付いた場所ですらこっからじゃもう見えねえんだぞ?
  それなのに入った時点からオレ達の様子がわかるわけねえだ
ろ。」

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:58:45.93 ID:Miqo0XRx0
普通に考えればBの言葉が正しかった。
禁止区域と森の入り口はかなり離れてる。時間にして四十分ほどと書いたが、
オレ達だってちんたら歩いてたわけじゃないし、距離にしたらそれなりの数字にはなる。


だが、現実のものじゃないかも…という考えが過ってしまった事で、
Aの言葉を頭では否定できなかった。
柵を見てから絶対やばいと感じ始めていたオレとAを尻目に、Bだけが俄然強気だった。


B「霊だか何だか知らねえけどよ、お前の言うとおりだとしたら、
  そいつはこの柵から出られねえって事だろ?そんなやつ大したことねえよ。」


そう言って奧へ進んでいった。

柵を越えてから二、三十分歩き、うっすらと反対側の柵が見え始めたところで、
不思議なものを見つけた。


特定の六本の木に注連縄(しめなわ)が張られ、その六本の木を
六本の縄で括り、六角形の空間がつくられていた。
柵にかかってるのとは別の、正式なものっぽい紙垂もかけられてた。
そして、その中央に賽銭箱みたいなのがポツンと置いてあった。


目にした瞬間は、三人とも言葉が出なかった。
特にオレとAは、マジでやばい事になってきたと焦ってさえいた。


バカなオレ達でも、注連縄が通常どんな場で何のために用いられてるものか、何となくは知ってる。
そういう意味でも、ここを立入禁止にしているのは間違いなく目の前のこの光景のためだ。
オレ達はとうとう、来るとこまで来てしまったわけだ。


オレ「お前の親父が言ってたの、たぶんこれの事だろ。」

A「暴れるとか無理。明らかにやばいだろ。」

だが、Bは強気な姿勢を崩さなかった。
B「別に悪いもんとは限らねえだろ。とりあえずあの箱見て見ようぜ!宝でも入ってっかもな。」

Bは縄をくぐって六角形の中に入り、箱に近づいてった。
オレとAは箱よりもBが何をしでかすかが不安だったが、とりあえずBに続いた。


野晒しで雨とかにやられたせいか、箱はサビだらけだった。
上部は蓋になってて、網目で中が見える。だが、蓋の下にまた板が敷かれていて結局見れない。


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 18:59:28.25 ID:Miqo0XRx0
さらに箱にはチョークか何かで凄いのが書いてあった。

たぶん家紋?的な意味合いのものだと思うんだが、前後左右それぞれの面に
いくつも紋所みたいなのが書き込まれてて、しかも全部違うやつ。
ダブってるのは一個もなかった。


オレとAは極力触らないようにし、構わず触るBにも乱暴にはしないよう
注意させながら箱を調べてみた。


どうやら地面に底を直接固定してあるらしく、大して重さは感じないのに持ち上がらなかった。
中身をどうやって見るのかと隅々までチェックすると、
後ろの面だけ外れるようになってるのに気付いた。


B「おっ、ここだけ外れるぞ!中見れるぜ!」
Bが箱の一面を取り外し、オレとAもBの後ろから中を覗き込んだ。

箱の中には四隅にペットボトルのような形の壺?が置かれてて、その中には何か液体が入ってた。
箱の中央に、先端が赤く塗られた五センチぐらいの楊枝みたいなのが、変な形で置かれてた。

/\/\>

こんな形で六本。接する四ヶ所だけ赤く塗られてる。

オレ「なんだこれ?爪楊枝か?」

A「おい、ペットボトルみてえなの中に何か入ってるぜ。気持ちわりいな。」

B「ここまで来てペットボトルと爪楊枝かよ。意味わかんねえ。」

オレとAはぺットボトルみたいな壺を少し触ってみたぐらいだったが、
Bは手に取って匂いを嗅いだりした。

元に戻すと今度は/\/\>を触ろうと手を伸ばす。
ところが、汗をかいていたのか指先に一瞬くっつき、そのせいで離すときに形がずれてしまった。

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:00:29.10 ID:Miqo0XRx0
その一瞬
チリンチリリン!!チリンチリン!!

オレ達が来た方とは反対、六角形地点のさらに奧にうっすらと見えている柵の方から、
物凄い勢いで鈴の音が鳴った。さすがに三人ともうわっと声を上げてビビり、一斉に顔を見合わせた。


B「誰だちくしょう!ふざけんなよ!」
Bはその方向へ走りだした。

オレ「バカ、そっち行くな!」

A「おいB!やばいって!」

慌てて後を追おうと身構えると、Bは突然立ち止まり、前方に懐中電灯を向けたまま動かなくなった。

「何だよ、フリかよ?」とオレとAがホッとして急いで近付いてくと、Bの体が小刻みに震えだした。
「お、おい、どうした…?」言いながら無意識に照らされた先を見た。

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:01:13.54 ID:Miqo0XRx0
Bの懐中電灯は、立ち並ぶ木々の中の一本、その根元のあたりを照らしていた。
その陰から、女の顔がこちらを覗いていた。
ひょこっと顔半分だけ出して、眩しがる様子もなくオレ達を眺めていた。
上下の歯をむき出しにするようにい?っと口を開け、目は据わっていた。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

誰のものかわからない悲鳴と同時に、オレ達は一斉に振り返り走った。
頭は真っ白で、体が勝手に最善の行動をとったような感じだった。
互いを見合わす余裕もなく、それぞれが必死で柵へ向かった。


柵が見えると一気に飛び掛かり、急いでよじのぼる。
上まで来たらまた一気に飛び降り、すぐに入り口へ戻ろうとした。


だが、混乱しているのかAが上手く柵を上れずなかなかこっちに来ない。

オレ「A!早く!!」

B「おい!早くしろ!!」
Aを待ちながらオレとBはどうすりゃいいかわからなかった。

オレ「何だよあれ!?何なんだよ!?」

B「知らねえよ黙れ!!」
完全にパニック状態だった。


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:01:54.97 ID:Miqo0XRx0
その時
チリリン!!チリンチリン!!

凄まじい大音量で鈴の音が鳴り響き、柵が揺れだした。
何だ…!?どこからだ…!?オレとBはパニック状態になりながらも周囲を確認した。

入り口とは逆、山へ向かう方角から鳴り響き、近づいているのか
音と柵の揺れがどんどん激しくなってくる。


オレ「やばいやばい!」

B「まだかよ!早くしろ!!」

オレ達の言葉が余計にAを混乱させていたのはわかってたが、急かさないわけにはいかなかった。
Aは無我夢中に必死で柵をよじのぼった。

Aがようやく上りきろうかというその時、オレとBの視線はそこになかった。
がたがたと震え、体中から汗が噴き出し、声を出せなくなった。

それに気付いたAも、柵の上からオレ達が見ている方向を見た。

山への方角にずらっと続く柵を伝った先、しかもこっち側にあいつが張りついていた。
顔だけかと思ったそれは、裸で上半身のみ、右腕左腕が三本ずつあった。
それらで器用に綱と有刺鉄線を掴んでい?っと口を開けたまま、
巣を渡る蜘蛛のようにこちらへ向かってきていた。


とてつもない恐怖

「うわぁぁぁぁ!!」

Aがとっさに上から飛び降り、オレとBに倒れこんできた。
それではっとしたオレ達はすぐにAを起こし、一気に入り口へ走った。


後ろは見れない。前だけを見据え、ひたすら必死で走った。
全力で走れば三十分もかからないだろうに、何時間も走ったような気分だった。

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:02:36.75 ID:Miqo0XRx0
入り口が見えてくると、何やら人影も見えた。
おい、まさか…三人とも急停止し、息を呑んで人影を確認した。


誰だかわからないが何人かが集まってる。あいつじゃない。
そう確認できた途端に再び走りだし、その人達の中に飛び込んだ。


「おい!出てきたぞ!」

「まさか…本当にあの柵の先に行ってたのか!?」

「おーい!急いで奥さんに知らせろ!」

集まっていた人達はざわざわとした様子で、オレ達に駆け寄ってきた。
何て話しかけられたか、すぐにはわからないぐらい、三人とも頭が真っ白で放心状態だった。



そのままオレ達は車に乗せられ、すでに三時をまわっていたにも関わらず、
行事の時とかに使われる集会所に連れてかれた。


中に入ると、うちは母親と姉貴が、Aは親父、Bはお母さんが来ていた。
Bのお母さんはともかく、ろくに会話した事すらなかったうちの母親まで泣いてて、
Aもこの時の親父の表情は普段見た事ないようなもんだったらしい。


B母「みんな無事だったんだね…!よかった…!」

Bのお母さんとは違い、オレは母親に殴られAも親父に殴られた。
だが、今まで聞いた事ない暖かい言葉をかけられた。


しばらくそれぞれが家族と接したところで、Bのお母さんが話した。

B母「ごめんなさい。今回の事はうちの主人、ひいては私の責任です。
   本当に申し訳ありませんでした…!本当に…」と何度も頭を下げた。

よその家とはいえ、子供の前で親がそんな姿をさらしているのは、やっぱり嫌な気分だった。

A父「もういいだろう奥さん。こうしてみんな無事だったんだから。」

オレ母「そうよ。あなたのせいじゃない。」

この後ほとんど親同士で話が進められ、オレ達はぽかんとしてた。
時間が遅かったのもあって、無事を確認しあって終わり…って感じだった。
この時は何の説明もないまま解散したわ。


後編もありまする

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:04:58.90 ID:Miqo0XRx0
後編
一夜明けた次の日の昼頃、オレは姉貴に叩き起こされた。
目を覚ますと、昨夜の続きかというぐらい姉貴の表情が強ばっていた。


オレ「なんだよ?」
姉貴「Bのお母さんから電話。やばい事になってるよ。」
受話器を受け取り電話に出ると、凄い剣幕で叫んできた。

B母「Bが…Bがおかしいのよ!昨夜あそこで何したの!?
   柵の先へ行っただけじゃなかったの!?」


とても会話になるような雰囲気じゃなく、いったん電話を切ってオレはBの家へ向かった。
同じ電話を受けたらしくAも来ていて、二人でBのお母さんに話を聞いた。


話によると、Bは昨夜家に帰ってから急に両手両足が痛いと叫びだした。
痛くて動かせないという事なのか、両手両足をぴんと伸ばした状態で倒れ、
その体勢で痛い痛いとのたうちまわったらしい。


お母さんが何とか対応しようとするも、いてぇよぉと叫ぶばかりで意味がわからない。
必死で部屋までは運べたが、ずっとそれが続いてるので
オレ達はどうなのかと思い電話してきたという事だった。


話を聞いてすぐBの部屋へ向かうと、階段からでも叫んでいるのが聞こえた。
いてぇいてぇよぉ!と繰り返している。

部屋に入ると、やはり手足はぴんと伸びたまま、のたうちまわっていた。

オレ「おい!どうした!」
A「しっかりしろ!どうしたんだよ!」
オレ達が呼び掛けてもいてぇよぉと叫ぶだけで目線すら合わせない。

どうなってんだ…オレとAは何が何だかさっぱりわからなかった。
一度お母さんのとこに戻ると、さっきとはうってかわって静かな口調で聞かれた。


B母「あそこで何をしたのか話してちょうだい。それで全部わかるの。昨夜あそこで何をしたの?」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:06:08.52 ID:Miqo0XRx0
何を聞きたがっているのかはもちろんわかってたが、答えるためにあれをまた
思い出さなきゃいけないのが苦痛となり、うまく伝えられなかった。


というか、あれを見たっていうのが大部分を占めてしまってたせいで、
何が原因かってのがすっかり置いてきぼりになってしまっていた。

何を見たかでなく何をしたかと尋ねるBのお母さんは、それを指摘しているようだった。

Bのお母さんに言われ、オレ達は何とか昨夜の事を思い出し、原因を探った。

何を見たか?なら、オレ達も今のBと同じ目にあってるはず。
だが何をしたか?でも、あれに対してほとんど同じ行動だったはずだ。

箱だってオレ達も触ったし、ペットボトルみたいなのも一応オレ達も触わってる。後は…楊枝…

二人とも気付いた。楊枝だ。あれにはBしか触ってないし、形もずらしちゃってる。
しかも元に戻してない。オレ達はそれをBのお母さんに伝えた。


すると、みるみる表情が変わり震えだした。そしてすぐさま棚の引き出しから何かの紙を取出し、
それを見ながらどこかに電話をかけた。
オレとAは様子を見守るしかなかった。


しばらくどこかと電話で話した後、戻ってきたBのお母さんは震える声でオレ達に言った。

B母「あちらに伺う形ならすぐにお会いしてくださるそうだから、今すぐ帰って用意しておいてちょうだい。
   あなた達のご両親には私から話しておくわ。何も言わなくても準備してくれると思うから。
   明後日またうちに来てちょうだい。」


意味不明だった。誰に会いにどこへ行くって?説明を求めてもはぐらかされ、すぐに帰らされた。
一応二人とも真っすぐ家に帰ってみると、何を聞かれるでもなく「必ず行ってきなさい」とだけ言われた。


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:06:57.62 ID:Miqo0XRx0
意味がまったくわからんまま、二日後にオレとAはBのお母さんと三人で、ある場所へ向かった。
Bは前日にすでに連れていかれたらしい。


ちょっと遠いのかな…ぐらいだと思ってたが、町どころか県さえ違う。
新幹線で数時間かけて、さらに駅から車で数時間。絵に書いたような深い山奥の村まで連れてかれた。

その村のまたさらに外れの方、ある屋敷にオレ達は案内された。
でかくて古いお屋敷で、離れや蔵なんかもあるすごい立派なもんだった。
Bのお母さんが呼び鈴を鳴らすと、おっさんと女の子がオレ達を出迎えた。


おっさんの方はその筋みたいなガラ悪い感じで、スーツ姿。
女の子はオレ達より少し年上ぐらいで、白装束に赤い袴、いわゆる巫女さんの姿だった。

挨拶では、どうやら巫女さんの伯父らしいおっさんは普通によくある名字を名乗ったんだが、
巫女さんは「あおいかんじょ」?(オレはこう聞こえた)とかいうよくわからない名を名乗ってた。


名乗ると言っても、一般的な認識とは全く違うものらしい。
よくわからんが、ようするに彼女の家の素性は一切知る事が出来ないって事みたい。

実際オレ達はその家や彼女達について何も知らないけど、
とりあえずここでは見やすいように葵って書くわ。


だだっ広い座敷に案内され、わけもわからんまま、ものものしい雰囲気で話が始まった。
伯父「息子さんは今安静にさせてますわ。この子らが一緒にいた子ですか?」

B母「はい。この三人であの場所へ行ったようなんです。」

伯父「そうですか。君ら、わしらに話してもらえるか?どこに行った、何をした、何を見た、
    出来るだけ詳しくな。」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:08:46.19 ID:Miqo0XRx0
突然話を振られて戸惑ったが、オレとAは何とか詳しくその夜の出来事をおっさん達に話した。

ところが、楊枝のくだりで
「コラ、今何つった?」といきなりドスの効いた声で言われ、
オレ達はますます状況が飲み込めず混乱してしまった。


A「は、はい?」

伯父「おめぇら、まさかあれを動かしたんじゃねえだろうな!?」
身を乗り出し今にも掴み掛かってきそうな勢いで怒鳴られた。

すると葵がそれを制止し、蚊の泣くようなか細い声で話しだした。

葵「箱の中央…小さな棒のようなものが、ある形を表すように置かれていたはずです。
  それに触れましたか?触れた事によって、少しでも形を変えてしまいましたか?」


オレ「はぁあの、動かしてしまいました。形もずれちゃってたと思います。」

葵「形を変えてしまったのはどなたか、覚えてらっしゃいますか?触ったかどうかではありません。
  形を変えたかどうかです。」


オレとAは顔を見合わせ、Bだと告げた。

すると、おっさんは身を引いてため息をつき、Bのお母さんに言った。
伯父「お母さん、残念ですがね、息子さんはもうどうにもならんでしょう。わしは詳しく聞いてなかったが、
    あの症状なら他の原因も考えられる。まさかあれを動かしてたとは思わなかったんでね。」


「そんな…」
それ以上の言葉もあったんだろうが、Bのお母さんは言葉を飲み込んだような感じで、しばらく俯いてた。

口には出せなかったが、オレ達も同じ気持ちだった。
Bはもうどうにもならんってどういう意味だ?一体何の話をしてんだ?

そう問いたくても、声に出来なかった。

オレ達三人の様子を見て、おっさんはため息混じりに話しだした。
ここでようやく、オレ達が見たものに関する話がされた。

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:10:03.03 ID:Miqo0XRx0
俗称は「生離蛇螺」/「生離唾螺」
古くは「姦姦蛇螺」/「姦姦唾螺」
なりじゃら、なりだら、かんかんじゃら、かんかんだらなど、
知っている人の年代や家柄によって呼び方はいろいろあるらしい。


現在では一番多い呼び方は単に「だら」、おっさん達みたいな特殊な家柄では
「かんかんだら」の呼び方が使われるらしい。

もはや神話や伝説に近い話。

人を食らう大蛇に悩まされていたある村の村人達は、
神の子として様々な力を代々受け継いでいたある巫女の家に退治を依頼した。

依頼を受けたその家は、特に力の強かった一人の巫女を大蛇討伐に向かわせる。

村人達が陰から見守る中、巫女は大蛇を退治すべく懸命に立ち向かった。
しかし、わずかな隙をつかれ、大蛇に下半身を食われてしまった。
それでも巫女は村人達を守ろうと様々な術を使い、必死で立ち向かった。

ところが、下半身を失っては勝ち目がないと決め込んだ村人達はあろう事か、
巫女を生け贄にする代わりに村の安全を保障してほしいと大蛇に持ちかけた。


強い力を持つ巫女を疎ましく思っていた大蛇はそれを承諾、
食べやすいようにと村人達に腕を切り落とさせ、達磨状態の巫女を食らった。

そうして、村人達は一時の平穏を得た。

後になって、巫女の家の者が思案した計画だった事が明かされる。
この時の巫女の家族は六人。

異変はすぐに起きた。
大蛇がある日から姿を見せなくなり、襲うものがいなくなったはずの村で次々と人が死んでいった。
村の中で、山の中で、森の中で。
死んだ者達はみな、右腕・左腕のどちらかが無くなっていた。

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:10:43.48 ID:Miqo0XRx0
十八人が死亡。(巫女の家族六人を含む)
生き残ったのは四人だった。

おっさんと葵が交互に説明した。

伯父「これがいつからどこで伝わってたのかはわからんが、あの箱は一定の周期で
   場所を移して供養されてきた。その時々によって、管理者は違う。
   箱に家紋みたいのがあったろ?ありゃ今まで供養の場所を提供してきた家々だ。

   うちみたいな家柄のもんでそれを審査する集まりがあってな、そこで決められてる。
   まれに自ら志願してくるバカもいるがな。

   管理者以外にゃかんかんだらに関する話は一切知らされない。
   付近の住民には、いわくがあるって事と万が一の時の相談先だけが管理者から伝えられる。

   伝える際には相談役、つまりわしらみたいな家柄のもんが立ち合うから、
   それだけでいわくの意味を理解するわけだ。今の相談役はうちじゃねえが、
   至急って事で昨日うちに連絡がまわってきた。」


どうやら一昨日Bのお母さんが電話していたのは別のとこらしく、
話を聞いた先方はBを連れてこの家を尋ね、話し合った結果こっちに任せたらしい。
Bのお母さんはオレ達があそこに行っていた間に、すでにそこに電話してて
ある程度詳細を聞かされていたようだ。


葵「基本的に、山もしくは森に移されます。御覧になられたと思いますが、
  六本の木と六本の縄は村人達を、六本の棒は巫女の家族を、四隅に置かれた壺は
  生き残られた四人を表しています。

  そして、六本の棒が成している形こそが、巫女を表しているのです。
  なぜこのような形式がとられるようになったか。
  箱自体に関しましても、いつからあのようなものだったか。
  私の家を含め、今現在では伝わっている以上の詳細を知る者はいないでしょう。」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:12:02.88 ID:Miqo0XRx0
ただ、最も語られてる説としては、生き残った四人が巫女の家で怨念を鎮めるための
ありとあらゆる事柄を調べ、その結果生まれた独自の形式ではないか…という事らしい。
柵に関しては鈴だけが形式に従ったもので、綱とかはこの時の管理者によるものだったらしい。


伯父「うちの者でかんかんだらを祓ったのは過去に何人かいるがな、
   その全員が二、三年以内に死んでんだ。ある日突然な。
   事を起こした当事者もほとんど助かってない。それだけ難しいんだよ。」


ここまで話を聞いても、オレ達三人は完全に置いてかれてた。
きょとんとするしかなかったわ。


だが、事態はまた一変した。

伯父「お母さん、どれだけやばいものかは何となくわかったでしょう。さっきも言いましたが、
   棒を動かしてさえいなければ何とかなりました。しかし、今回はだめでしょうな。」


B母「お願いします。何とかしてやれないでしょうか。私の責任なんです。どうかお願いします。」

Bのお母さんは引かなかった。一片たりともお母さんのせいだとは思えないのに、
自分の責任にしてまで頭を下げ、必死で頼み続けてた。
でも泣きながらとかじゃなくて、何か覚悟したような表情だった。


伯父「何とかしてやりたいのはわしらも同じです。
   しかし、棒を動かしたうえであれを見ちまったんなら……

   お前らも見たんだろう。お前らが見たのが大蛇に食われたっつう巫女だ。
   下半身も見たろ?それであの形の意味がわかっただろ?」


「…えっ?」
オレとAは言葉の意味がわからなかった。下半身?オレ達が見たのは上半身だけのはずだ。

A「あの、下半身っていうのは…?上半身なら見ましたけど…」

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:12:53.71 ID:Miqo0XRx0
それを聞いておっさんと葵が驚いた。
伯父「おいおい何言ってんだ?お前らあの棒を動かしたんだろ?
   だったら下半身を見てるはずだ。」


葵「あなた方の前に現われた彼女は、下半身がなかったのですか?では、腕は何本でしたか?」

「腕は六本でした。左右三本ずつです。でも、下半身はありませんでした。」
オレとAは互いに確認しながらそう答えた。


すると急におっさんがまた身を乗り出し、オレ達に詰め寄ってきた。
伯父「間違いねえのか?ほんとに下半身を見てねえんだな?」

オレ「は、はい…」

おっさんは再びBのお母さんに顔を向け、ニコッとして言った。
伯父「お母さん、何とかなるかもしれん。」

おっさんの言葉にBのお母さんもオレ達も、息を呑んで注目した。
二人は言葉の意味を説明してくれた。

葵「巫女の怨念を浴びてしまう行動は、二つあります。
  やってはならないのは、巫女を表すあの形を変えてしまう事。
  見てはならないのは、その形が表している巫女の姿です。」

伯父「実際には棒を動かした時点で終わりだ。必然的に巫女の姿を見ちまう事になるからな。
   だが、どういうわけかお前らはそれを見てない。動かした本人以外も同じ姿で見える
   はずだから、お前らが見てないならあの子も見てないだろう。」


オレ「見てない、っていうのはどういう意味なんですか?オレ達が見たのは…」

葵「巫女本人である事には変わりありません。ですが、かんかんだらではないのです。
  あなた方の命を奪う意志がなかったのでしょうね。

  かんかんだらではなく、巫女として現われた。
  その夜の事は、彼女にとってはお遊戯だったのでしょう。」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:14:05.41 ID:Miqo0XRx0
巫女とかんかんだらは同一の存在であり、別々の存在でもある…?という事らしい。

伯父「かんかんだらが出てきてないなら、今あの子を襲ってるのは葵が言うようにお遊び程度の
   もんだろうな。わしらに任せてもらえれば、長期間にはなるが何とかしてやれるだろう。」


緊迫していた空気が初めて和らいだ気がした。
Bが助かるとわかっただけで充分だったし、この時のBのお母さんの表情は本当に凄かった。
この何日かでどれだけBを心配していたか、その不安とかが一気にほぐれたような、そういう笑顔だった。


それを見ておっさんと葵も雰囲気が和らぎ、急に普通の人みたいになった。

伯父「あの子は正式にわしらで引き受けますわ。お母さんには後で説明させてもらいます。
   お前ら二人は、一応葵に祓ってもらってから帰れ。今後は怖いもの知らずもほどほどにしとけよ。」



この後Bに関して少し話したのち、お母さんは残り、オレ達はお祓いしてもらってから帰った。

この家の決まりだそうで、Bには会わせてもらえず、どんな事をしたのかもわからなかった。
転校扱いだったのか在籍してたのかは知らんが、これ以来一度も見てない。
まぁ死んだとか言うことはなく、すっかり更正して今はちゃんとどこかで生活してるそうだ。


ちなみにBの親父は一連の騒動に一度たりとも顔を出してこなかった。
どういうつもりか知らんが。
オレとAもわりとすぐ落ち着いた。
理由はいろいろあったが、一番大きかったのはやっぱりBのお母さんの姿だった。
ちょっとした後日談もあって、たぶん一番大変だったはずだ。


母親ってのがどんなもんか、考えさせられた気がした。
それにこれ以来うちもAんとこも、親の方から少しづつ接してくれるようになった。
そういうのもあって、自然とバカはやらなくなったな。


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:14:52.98 ID:Miqo0XRx0
一応他にわかった事としては、

特定の日に集まってた巫女さんは相談役になった家の人。
かんかんだらは、危険だと重々認識されていながらある種の神に似た存在にされてる。

大蛇が山だか森だかの神だったらしい。
それで年に一回、神楽を舞ったり祝詞を奏上したりするんだと。


あと、オレ達が森に入ってから音が聞こえてたのは、かんかんだらは
柵の中で放し飼いみたいになってるかららしい。
でも六角形と箱のあれが封印みたいになってるらしく、
棒の形や六角形を崩したりしなければ姿を見せる事はほとんどないそうだ。


供養場所は何らかの法則によって、山や森の中の限定された一部分が指定されるらしく、
入念に細かい数字まで出して範囲を決めるらしい。
基本的にその区域からは出られないらしいが、柵などで囲んでる場合は
オレ達が見たみたいに外側に張りついてくる事もある。


わかったのはこれぐらい。

オレ達の住んでるとこからはもう移されたっぽい。二度と行きたくないから確かめてないけど、
一年近く経ってから柵の撤去が始まったから、たぶん今は別の場所にいるんだろな。



2012年1月23日 (月)

俺が八尺様に魅入られてしまった時の話



908 名前:1/1[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:45:56 ID:VFtYjtRn0

親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、
高校になってバイクに乗るようになると、
夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。

でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、
もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、
その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、
いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、
そこでしばらく寛いでいた。
そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。
機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。

何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、
一人女性が見えた。
まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。
その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。
帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。



909 名前:2/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:46:59 ID:VFtYjtRn0

そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、
踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

その後、居間でお茶を飲みながら、
じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ~」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。
いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、
急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、
何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
――何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。
あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」
と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。



910 名前:3/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:48:03 ID:VFtYjtRn0

ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。
何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまで
ぽつりぽつりと話してくれた。

この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。
名前の通り八尺ほどの背丈があり、
「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、
野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、
女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、
それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、
今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、
よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、
地蔵によって封印されているというのは、
八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、
その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
八尺様の移動を防ぐためだが、
それは東西南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、
周辺の村と何らかの協定があったらしい。
例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、
昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。



911 名前:4/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:49:15 ID:VFtYjtRn0

そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。
当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた。
ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、
トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、
四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、
その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。
これで用を済ませろってことか・・・

「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。
俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。
七時になったらお前から出ろ。
家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。
何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。



912 名前:5/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:50:22 ID:VFtYjtRn0

テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、
見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も
食べる気が全くおこらず、
放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。

そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、
目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、
自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)

なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、
窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。
小石なんかをぶつけているんじゃなくて、
手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは
判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、
テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」

じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、
そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。



913 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:51:23 ID:VFtYjtRn0

一目散に仏像の前に座ると、
お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。

そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして
窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、
つけっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。
画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、
恐る恐るドアを開けると、
そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、
庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。
そして、庭に何人かの男たちがいた。



914 名前:7/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:52:24 ID:VFtYjtRn0

ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。
全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。

「大変なことになったな。
気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、
後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。
おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、
何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、
下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。
それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。
しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。

無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。

慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。



915 名前:8/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:53:50 ID:VFtYjtRn0

コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。

周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。

やがて、声と音が途切れたと思ったとき、
Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。

やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、
Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、
念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と新しいお札をくれた。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、
子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、
つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、
少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、
血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだ。



916 名前:9/9[sage] 投稿日:2008/08/26(火) 09:54:54 ID:VFtYjtRn0

それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、
また夜より昼のほうが安全と思われたため、
一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。

そして、先に書いたようなことを説明され、
もうあそこには行かないようにと念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、
あの夜に声をかけたかと聞いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、
それも子供が遭うことが多いということだ。
まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、
身内の声であのようなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、
洒落にならない後日談ができてしまった。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。
それもお前の家に通じる道のものがな」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、
当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。
じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、
かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…

2012年1月22日 (日)

きさらぎ駅

98 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:14

気のせいかも知れませんがよろしいですか?



99 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:16

取りあえずどうぞ



100 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:18

>>98

何がおきてるの?



101 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:18

先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。



104 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:19

ふんふん



107 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:23

いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。



108 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:23

もう、電車降りちゃったりしてないよね?



111 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:25

特急とか各停とかの違いじゃないの?



112 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:25

>>107

快速電車?



114 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:29

ご指摘通りに、乗り間違えた可能性ももあるかもしれませんね。もう少し我慢してみます。また、おかしいようであれば相談させていただきたいと思います。



115 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:35

とりあえず一番端っこの車両に行って

車掌を見に行ってみれば?



116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:40

もし運転手がてんかんを起こしてたら大変だ。車掌室まで見に行ってこい!



118 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/08 23:44

まだ停まる気配がないのでちょっと見てきます。



126 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:00

ブラインドというか窓に目隠しがしてあって、車掌さんも運転手さんも見えませんでした。路線は静岡県の私鉄です。



131 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:02

>>126

窓をコンコンしてみたら?



137 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:08

窓を叩いてみたのですが返事はなかったです。



146 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:13

窓から外見えないの?

通過した駅の名前とか



153 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:19

トンネル出てから速度が少し落ちました。普段トンネルなんてないのですが。新浜松からの電車です。



156 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:23

停まりそうです駅みたいです。



157 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:24

まさか降りないよね?



160 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:25

今きさらぎ駅に停車中ですが、降りるべきでしょうか。聞いた事も見たことも無い駅なのですが。



162 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:26

ぜひ降りてみて



165 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:28

終点まで乗っててくれ



166 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:29

つーかもう発車してるっしょ



161 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:26

>>はすみ

何時の電車に乗ったの?



167 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:29

降りてしまいました。無人駅です。乗った電車は11時40分だったと思います。



168 :町田親衛隊 ◆VbT745avmg:2004/01/09 00:30

きさらぎ駅って、検索しても出ない・・・

っていうか、はすみ君の電車は一時間も走ってたのか。

じゃ、ほんとに風呂。



170 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:32

きさらぎ駅って検索引っかからないな…



176 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:34

戻ろうと思い時刻表を探しているのですが見当たりません。電車はまだ停車していますのでもう一度乗ったほうが無難でしょうか。と書いてるうちにいってしまいました。



181 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:36

近くに人のいそうな建物はありませんか?

寒いから体に気をつけてくださいね



182 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:36

駅から出てタクシーでも探してみます。ありがとうございました。



183 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:36

それがよかろう

気をつけてな



185 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:39

終電もとっくにすぎた無人駅の周囲に

はたして容易にタクシーがあるか甚だ疑問である



186 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:41

そしてはすみは二次元の世界の住人になったとさ



187 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:41

タクシーどころか、何もないところでした。どうしたら



190 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43

>>187

駅員または近くにある交番へ ゴゥ!



191 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43

とりあえず110番?



193 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43

タクシー会社に電話するのは?



194 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:43

こりゃもうKへ行くしかないねぇ



195 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:44

近くに電話ボックスがあったら、電話帳でタクシー会社調べて電話だ



22004 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:48

家に電話して迎えに来てくれるよう頼んだのですがきさらぎ駅の場所が両親にもわからないようです。地図で調べてから迎えに来てくれることになりましたが、なんか怖いです。



209 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:50

ほかの人はどうしたの?

降りたのは君だけかい?



213 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:52

>はすみさん

俺もネットで調べてみたけどきさらぎ駅って言う駅名が

出てこないんだ。新浜松周辺にいることは間違いないんですよね?

ヤフーで調べてみます



214 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 00:53

公衆電話は探したのですが無いです。他の人は降りませんでしたので、いま私一人です。駅名はきさらぎで間違いないです。



217 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:56

公衆電話は駅の敷地の外に有る場合もあるよ。



220 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:56

とりあえず駅を出てみたら?



221 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:57

今ちょっと調べたら、

鬼って書いて、きさらぎって読めるのね。。。



225:あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:00

>>221

鬼駅かよ…

こぇぇ



218 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 00:56

ゲームオタなのか?ググったらゲームがでてきたが。



223 :携帯の人:2004/01/09 00:59

きさらぎ駅の前と次の駅名を書いて。書いてないとはいわせない。



229 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:01

ゲームって何のことですか。次の駅も前の駅も書いてないです。



249 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:08

線路を歩いて帰りましょう



256 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:11

今から走って追いかければ電車に追いつけるかも!



258 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:11

駅なんだから周りに民家くらいあるだろ



259 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:12

そうですね、パニックになっていて気が付きませんでした。線路に沿って歩きながら両親からの電話を待ちます。先程アイモードのタウン情報で調べてみたのですがポイントなんとかエラーってなってしまいました。早く帰りたいです。



261 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:12

>>257

ネタでもネタでなくても解決に向けて真面目に取り組む。



280 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:18

近くには本当に何も無いです。草原とか山が見えてるだけです。でも線路を辿っていけば帰れると思いますので頑張ってみます。ありがとうございました。ネタだと思われてもいいので、また困ったら相談してもいいですか。



283 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:18

>>280

いいよ

とりあえず気をつけてね



285 :町田親衛隊 ◆VbT745avmg:2004/01/09 01:19

いいよ~

携帯の電池切れにだけは気をつけて。今は命綱なんだからね。



286 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:19

>>280

方向間違えるなよ。

あと、トンネル内は気をつけろよ



296 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:22

何もない所で携帯の電波は届くのか?

駅から動かない方がいいと思うが・・・・



303 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:24

寒い夜、駅員がいない一人ぼっちの駅

もうすぐ電球も落ちて真っ暗になるかもしれんな・・・



304 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:25

線路はもっと真っ暗な罠。これからトンネルもあるんだろ?



305 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:25

それでも駅で夜明けを待ったほうが無難だったかもね・・・



308 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:26

こりゃやばいな



317 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:30

父親から電話があり、いろんな問答があってどうしても場所がわからないから110番しなさいと言われたので、多少抵抗はありますが今から電話して助けて頂く事にします。。



358 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:43

明るくなってからのほうが行動しやすいと思うんだけどな・・・



361 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:45

夜中に一人でじっと待てる?

見慣れない、奇妙すぎる土地で・・・



362 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:46

>>361

夜中に一人でトンネル通れる?

見慣れない、奇妙すぎる土地の線路で…



363 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:46

じゃあこんな寒い中見知らぬ夜道をずっと歩けるか?



380 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:55

110番して一生懸命現在の状況を説明したのですが、結局いたずらとだろと怒られてしまい、怖くなって謝ってしまいました。。



382 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:56

>>380

何で謝るのよ

もう今日はあきらめるぽ

始発を待とう



388 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:58

駅周辺はどんな様子?何がある?



386 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 01:57

遠くの方で太鼓を鳴らすような音とそれに混じって鈴のような音が聞こえているのですが、正直もうどうしたらいいのかわかりません



391 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 01:58

とりあえず駅に戻れハスミ

迷ったら最初の現場に帰るのが一番



395 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:00

今からはじまるんだよ・・・



396 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:00

太鼓と鈴の音・・・?

(´・ω・`) シャンシャンぽくぽく



400 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:01

祭りでもやってんだろ



401 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:01

嘘だと思われるかもしれませんが、怖くて後ろが見れません。駅に戻りたいのですが、振り向けません。



406 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:03

>>401

走れ。絶対に振り向くな。



420 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:08

もう駅に向っちゃいけないよ。

連れて行かれるからね。

とりあえずトンネルまで走れ!

意外と近いはずだから。



422 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:09

おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよって後ろの方で誰か叫んでいたので、駅員さんかと思い振り向いたら10メートル位先に片足だけのおじいさんが立っていたのですが、消えてしまいました。もう怖くて動く事ができません。



426 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:11

>>422

だから振り向くな。走れ



423 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:09

>>はすみんタン

落ち着いておにいたんの言うこと聞いてね?

その太鼓の音のなるほうに行ってみてネ

太鼓を叩いているものが居るはずだから



424 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:10

>>420

おまいははすみんをドコに連れてく気だ?



433 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:12

>>424

違うよ、ハスミンは今から連れて行かれるんだよ。

だから戻れるなら戻った方がいいんだよ。



428 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:11

なぜ片足だけなのに【おじいさん】とわかるんだ?



429 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:12

>>428

…片足がないおじいさんってことだろ



436 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:13

きっとその線路で轢かれて片足をなくして死んだおじいさんだね



435 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:13

もう歩けないし、走れないです。太鼓みたいな音が少しだけ近づいてきています。



445 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:17

>>はすみ

とりあえず夜明けを待て

明るくなれば怖くないよ



446 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:17

電車に乗ってりゃよかったんだよ



452 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:20

私はまだ生きてます。転んだ傷から血も出てるし、折れてしまったヒールもきちんと持っています。まだ死にたくないよ。



487 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:32

ま、ジッとしてても好転しそうな気配じゃないってことは確かなようだな



488 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:32

>>はすみん

とりあえずトンネルを抜けたら安全だと思うよ

トンネル抜けたらすぐ通報して保護してもらいなよ



492 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:35

家に電話しました。父から警察に電話してくれるそうですが、音がドンドン近づいてきます。



500 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:38

とりあえずその音が列車の音で無い事を祈るぜ

といってももう遅いかもしれんがな



516 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 02:45

何とか頑張ってトンネルの前まで来ました名前は伊佐貫となっています。音も近くなっているので勇気をだしてトンネルを抜けてみようと思います。葉純が無事トンネル出たらまた書き込みます。



520 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:46

>>516

がんがれ



522 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 02:47

これが最後だ。

電車も駅も既にない。

戻るところはない。

追う者もいない。

聞こえる音は自分が作り出している過去の幻だ。

トンネルの向こうへ走れ。

立ち止まったら、どちらの世界でもないところで嵌って呻吟するだけだぞ。



562 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:10

トンネルから出ました。先の方に誰か立っています。助言して頂いた通りにして正解だったようです。ありがとうございました。涙で顔がグシャグシャなので葉純がお化けに間違われてしまうかもしれませんね。



566 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:11

待て、はすみ!

逝くな!



569 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:12

止まれって!やばいよ、それ!



570 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:12

誰か立ってますってこんな時間にか?

それは妖しいって・・・



586 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:20

ご心配かけました。親切な方で近くの駅まで車で送ってくれる事になりました。そこにはビジネスホテルみたいなものがあるらしいです。皆様本当にありがとうございましたです。



588 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:21

はすみん 聞きたいことがあるんだ答えてくれ。

そこはどこなんだ。親切な人に地名を聞いてくれないか。



590 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:21

本当に親切なのか?

例より怖いかもしれないぞ



593 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:23

まぁ、あれだな。

で、そこはどこなんだYO!



596 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:25

ヤバいよその人!!

何でこんな時間に線路付近に居るんだ?

きっと死体かなんかを処分してて

はすみんに出会ったんだよ

逃げて!!



606 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:29

場所を聞いたら比奈だと言うのですが、絶対にありえない事だと思うのですが。



607 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:29

はすみん車から降りろ!



610 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:29

ごめんね、かすみん。比奈ってどこ?



621 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:36

不思議な話だ

こんな時間に線路から歩いてきた女の子を乗せる香具師が居たのか・・・

何してたんだその人



623 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:37

先程よりどんどん山の方に向かってます。とても車を置いて置く場所があるとは思えないのですが。全然話てくれなくなってしまいました。



627 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:40

こんな時間に起きてる香具師にろくなのはいない。



628 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:41

話してくれなくなったのは、ずっと携帯いじってるから

かな?



629 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:41

はすみん やばいやばいよ

親にはトンネル出て保護(?)されたと連絡したのか?



631 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2004/01/09 03:41

はすみさん

110誌手下さい

あなたの最後の書き込みになるかもしれません



635 :はすみ ◆KkRQjKFCDs:2004/01/09 03:44

もうバッテリーがピンチです。様子が変なので隙を見て逃げようと思っています。先程から訳のわからない独り言を呟きはじめました。いざという時の為に、一応これで最後の書き込みにします。



※この後、「はすみ ◆KkRQjKFCDs」さんが現れる事はありませんでした。

『分からない方がいい・・』

わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。

 A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。

外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。

せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、
家の中で遊んでいました。

ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。

A君も続いて、窓へ進みました。

お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。

真っ白な服を着た人、
(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです)が1人立っています。

(あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその白い服の人は、くねくねと動き始めました。

(踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な方向に体を曲げるのです。

とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。

くねくねくねくねと。

A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。

「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」すると、お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。

ですが、答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか、分かったようです。

「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、
お兄さんは「分かった。でも、分からない方がいい。」と、答えてくれませんでした。

 あれは、一体なんだったのでしょうか?今でも、A君は、分からないそうです。

 「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、私は弟に言ってみました。

これだけでは、私も何だか消化不良ですから。

すると、弟がこう言ったのです。

 「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ。」